【京都市】迷走台風10号に備え大堰川で止水壁可動 阪急電鉄やメインストリート店舗はほぼ営業で様子見
気象庁が2024年08月30日9時58分に発表した気象庁防災情報(外部リンク)では、大雨災害、高潮に厳重に警戒として「西日本から東日本では、太平洋側を中心に台風第10号周辺や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の流れ込みが続いているため、総雨量が多くなり記録的な大雨となっている所がある。台風は1日頃にかけて西日本を東へ進み、大雨が続く。最新の防災気象情報に留意。」としています。
30日の午前中に松尾橋周辺から嵐山周辺を見て回りました。どんよりとした天気ですが、まだ雨は降っていません。松尾橋から桂川をみると若干増水しているようには見えます。途中のウッドデッキがある民家では、テラスのテーブルやイスなど屋外家財を室内にしまったり、端っこに寄せたりなど住人が大わらわでかたずけをしていました。
9月1日に予定されていた松尾大社の八朔祭は、「台風10号の接近に伴い、八朔祭の下記の行事以外、全て中止致します。境内万灯・児童献画展 → 台風通過後の状況をみて献灯致します。露天の出店も中止です。尚、台風通過状況によっては境内への立ち入りを中止する場合もございます。」とのことでした。
嵐山渡月橋からメインストリートにかけてもインバウンドの人たちが少し歩いているだけで、さすがに人通りもまばらでした。この数日の雨の影響で渡月橋より北の大堰川はかなりの増水が見られました。2022年11月に完成した大堰川の北面に設置されている止水壁が稼働していました。
この日は、メインストリートの物販や飲食店などは軒並みシャッターを開け営業を開始していました。野宮神社参道口の「古都芋」や鱧天うどんなどの「新渡月」、千寿せんべいで知られる「鼓月嵐山店」などで伺うと、いずれの店も「台風が来るのかこないのか、分からないので様子見の状況です」とのことでした。
天龍寺塔頭妙智院にある豆腐料理専門店「西山艸堂(せいざんそうどう)」の女将も店の看板を設置しながら、「今後のことは決めていない。天龍寺さんが閉門となれば当然閉めますが、そちらもまだ決まっていないですしね」と話されていました。
阪急嵐山駅の駅員さんも、「今のところ近づくのか逃げるのか分からないので、本部からの通達もまだないので運行状況は不明です。」とのことでした。嵐山通船は鵜飼とその見学のための屋形船を「8月26日~9月2日まで台風養生の為営業を中止させていただきます。」としています。保津川下り・ライティングも8月28日から9月1日まで計画運休を決めています。
今回の迷走台風にはいずれの関係者も振り回されているようですね。みなさん、「風速25メートル以上の暴風域はなくなりましたが、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある」(同気象庁)ようですので、気象情報をよく見ながら適切な対応をお願いいたします!