庶民的で素朴なお店が多い東京・下町。台東区上野にある「Delizioso0141」さんも、外観だけ見れば普通の洋食店。しかしこのお店には、一時期SNSで話題となった「白いオムライス」という看板商品があります。また、現在お店を切り盛りする2代目店主の趣味が高じた“コレクション”を目当てに、遠方からも足を運ぶ人が年々増えているそう。その全貌を確かめるべく、さっそく足を運んでみました。

「Delizioso0141」ってどんなお店？

「Delizioso0141」さんがあるのは、JR山手線御徒町駅から歩いて4分ほどのところ。昔ながらの商店や民家が並ぶエリアに馴染んだ黒いひさしの上には、大きく店名を掲げた看板があります。

この日はランチタイムが終わるギリギリに入店したので、店内にはお客さんはまばら。実は過去に2度お店を訪れているのですが、その日はいずれも週末のディナータイムで混み合っていたので入店できませんでした。今回３度目でようやくお店の中に足を踏み入れることができたのですが、素朴な洋食店の景色の中に、“意外なもの”が並んでいることにさっそく気付きます。

店主の趣味はクレーンゲーム！戦果がずらりと並ぶ店内

現店主の特技は「クレーンゲーム」。その腕前はかなり上級なようで、取得した景品のフィギュアが店内の隙間という隙間に並べられています。老若男女が足を運ぶ人気のお店にある“コレクション”の正体はこのフィギュアのことでした。若者世代から中年世代まで、それぞれの年代に刺さるアニメの人気キャラクターがずらりと並んだ独特な世界観は、アニメのファンでなくても思わず惹き付けられる魅力があることでしょう。

現在も手持ちのフィギュアの数はどんどん増えていて、お店にディスプレイできないものもたくさんあるのだとか。この先どこまでフィギュアの数が増えていくのか気になりますね！

こだわり卵を使った「白いオムライス」を実食

一通り店内のコレクションを見せてもらったところで、オーダーしたオムライスが運ばれてきました。選んだのはもちろん、名物の「白いオムライス」です。

黄身が白い徳島県産のブランド卵「たむらのタマゴ」を使ったオムライスには、ナチュラルチーズのコクと風味をしっかりと感じられる白いチーズソースがかかって真っ白な見た目に！「地米」という、徳島産のお米を食べて育った鶏が産む黄身の白い卵の味自体は割とあっさりとしていて、チーズの濃厚さが加わることでちょうどいい塩梅に。ほのかに感じられる甘味は、卵に包まれたシーフードピラフの美味しさを引き立ててくれます。

提供された時に「オムライスは真ん中から割って食べてください」と言われたので、次は真ん中にスプーンを入れてみました。すると、卵に入った亀裂から流れ出てきたのは黄色くとろりとした生の卵黄！「地米」のみを使うとかなりたんぱくな味になってしまうということで、「濃密」という、色が濃く味わいが凝縮された卵の黄身を忍ばせています。合計4つの「たむらのタマゴ」を使った贅沢なオムライスはまさに贅沢の極み！それぞれの卵から感じられる味の違いを楽しんでみてください。

また提供時には、オムライスと相性の良い和風ソースもテーブルへ置かれます。味変用のソースなので、追加するタイミングはお好みで。

和風ソースは香味野菜のうまみが強く、ひとふりするだけでぐんと味が濃くなります。オムライスの味も一気に和風へ振り切るので、チーズソースが足りなくなったときや違う味わいを楽しみたいときに重宝します。ぜひ試してみてくださいね！

「Delizioso0141」の詳細情報

美味しいオムライスと圧巻のコレクション

洋食店でたくさんのフィギュアに囲まれるユニークさや白いオムライスの珍しさだけでなく、素材へのこだわりや食に対する熱意を感じられる「Delizioso0141」さん。3度目の正直でやっと入店することができて本当に良かったと心から感じることができました。気になる方は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね！