「ほんの少しの人間関係」で満足できる人は、無理して友だち100人作らなくてもいいですよ。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日のテーマは、「ほんの少しの人間関係で満足できる人」です。
世の中には、たくさん友だちがいる人がいます。
いっぽう、少ししか友だちがいない人がいます。
そして、少ししか友だちがいなくても満足している人がいて、
そのいっぽう、少ししか友だちがいないことに不満を抱えてらっしゃる人がいます。
このことを私たちは、どう考えたらいいのでしょうか?
と、その前に、ある調査結果をあなたにご紹介したいと思います。
2010年2月5日~2月10日に、全国の専門学校生、大学生、20代社会人、30代の男女合計500名を対象に、友達と親友の平均人数調査結果を調べたところ、友だちの人数は、平均27.1人、親友の人数は平均3.7人という結果が出ました。そして、学生から社会人へと年齢を重ねるごとに、友だちや親友の数が減少する…ということがわかりました。← 出典は、オリコン顧客満足度ランキングです。
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私的には、10年以上前…という古いデータではなく、もっと新しい調査結果を知りたかったのですが、女性を中心に調査しているものばかりで、男性と女性の友だちの数を調べているデータは、見つけることが出来ませんでした。
あなたは、友だちが27.1人、親友が3.7人と聞いて、どう思いますか?
私は、正直、「本当かなあ?」と思ってしまいます。そう、「本当は、もっと少ないのではないか?」と思ってしまうのです。私的には、今ご紹介した数、人数は、趣味仲間や飲み友だち、職場の同僚も入っているのではないかと思う次第です。
ちなみに私(竹内成彦)には、現在、FB(フェイスブック)で、友だちが1,921人と出ていますが、ほとんどは知らない人ばかりで、とても友だちとは言えません。
で、話は戻って、
選択理論のグラッサー博士いわく、人間には5つの欲求があるとされています。
ひとつめが、愛と所属の欲求です。
ふたつめは、力の欲求です。
みっつめは、自由欲求です。
よっつめは、楽しみ欲求です。
いつつめは、生存欲求です。
以上です。
「友だちが欲しい」というのは、愛と所属欲求で、友だちがいると「愛と所属欲求」が満たされ、友だちがいないと「愛と所属欲求」が満たされません。
そして、この愛と所属欲求は、人によって、その器の大きさが違います。大きい小さいは、先天的な生まれつき性格の場合もあれば、後天的な生まれてから作られた性格の場合もあります。
人間である限り、どの人も、多かれ少なかれ、愛と所属欲求を持っています。
よって、「友だちがいなくても平気」とおっしゃる人は、家族や、もしくは人間以外(たとえばペットとか自然)で愛と所属欲求を満たしているのでしょうし、「友だちがいないと生きていけない」とおっしゃる人は、友だちでしか、愛と所属欲求を満たせないと考えている人…と言っていいでしょう。
愛と所属欲求の器が小さい人は、友だちが少なくても満足できますが、
愛と所属欲求の器が大きい人は、友だちが大勢いないと満足できません。
要するに、愛と所属欲求の器が小さいか大きいか? そしてそれが満たされているかいないか? さらに、愛と所属欲求は何によって満たされるのか? ということは、人によって違う…ということです。
世の中には、「友だちは少なくて十分」とおっしゃる人がいるのですが、そうおっしゃる人は、愛と所属欲求の器が小さい可能性が高く、そしてそれが満たされている可能性が高く、さらに友だち以外で愛と所属欲求を満たすことが出来る可能性が高い人…と言えるのではないかと思います。
友だちが少なくても平気 = ほんの少しの人間関係で満足できる人は、
無理して友だち100人作らなくてもいいですよ。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。