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2024年のドラマ最高視聴率TOP5 1位は木村拓哉『Believe』 2位はTBS日曜劇場

武井保之ライター, 編集者
テレビ朝日『Believe -君にかける橋-』公式サイトより

2024年のドラマ視聴率がほぼ出揃った。今年も多彩な作品がシーンをにぎわせたなか、最高視聴率の1位は木村拓哉主演『Believe -君にかける橋-』最終話。

長年にわたり安定した支持を受ける『相棒』シリーズを上回る唯一の13%台は、役者としてのいろいろな評価がありつつも、木村拓哉の稀代のスターぶりを示しているだろう。

<2024年連続ドラマ最高視聴率TOP5>

1位 Believe-君にかける橋-(テレビ朝日系)

13.2%(第9話)

2位 アンチヒーロー(TBS系)

12.8%(第2話)

2位 相棒22-後期(テレビ朝日系)

12.8%(第21話)

4位 光る君へ(NHK)

12.7%(第1話)

5位 相棒23-前期(テレビ朝日系)

12.6%(第1話)

<NHK朝ドラ最高視聴率回>

虎に翼 18.9%(第100回)

おむすび 16.8%(第1回)

※ビデオリサーチ調べ(関東地区/平均世帯視聴率)をもとに作成

「相棒23-前期」は第8話(12/18放送)までの視聴率

朝ドラ「おむすび」は第60回(12月20日放送)までの視聴率

また、平均世帯視聴率による2024年の「ドラマ視聴率トップ10」では、二宮和也主演の『ブラックペアン シーズン2』が11.3%で1位。TBS日曜劇場は、同作を含めて年間4作がすべてランクイン。安定のブランド力に根強い固定ファンがついていることがわかる。

■2024年連続ドラマ平均世帯視聴率TOP10(番組名ごとの視聴率を掲載)

そのほか、鉄板人気の『相棒』シリーズ2作も上位にランクイン。若い世代がテレビを見ない、テレビを持たないことが言われて久しいが、『不適切にもほどがある!』(TBS系)や『全領域異常解決室』(フジテレビ系)が入らない本ランキングは、年配層視聴者が中心になる世帯視聴率がすでに世の中の話題性や関心度合いとはズレていることも、改めて示しているだろう。

(関連記事:『全領域異常解決室』絞め落とし決着とラストすれ違いの意味 秀逸な社会派オカルトドラマだった

とは言っても、ひとつのドラマ人気度の指標ではある。かつての絶対的指標だった視聴率が映す今年のドラマシーンとして参考にしてはどうだろう。

個人的には今年を象徴するドラマは『不適切にもほどがある!』(TBS系)と『地面師たち』(Netflix)だと感じる。現代日本を映す社会性の高いエンターテインメント作品であり、いまを生きるわれわれの社会とのリンクが、昨今の人気ドラマのポイントになっているのではないだろうか。

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ライター, 編集者

音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク専門誌などの編集者を経てフリーランスの編集者、ライターとして活動中。映画、テレビ、音楽、お笑い、エンタメビジネスを中心にエンタテインメントシーンのトレンドを取材、分析、執筆する。takeiy@ymail.ne.jp

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