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大谷翔平の開幕100試合で30本塁打&23盗塁を「40-40」の達成者と比べると…

宇根夏樹ベースボール・ライター
コルト・キース(左)と大谷翔平 Jul 13, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、ここまでに30本のホームランを打ち、23盗塁を記録している。ドジャースは、レギュラーシーズンの162試合中、100試合を終えている。

 1シーズンに40本塁打以上&40盗塁以上の「40-40」を達成した選手は、5人いる。1988年のホゼ・カンセコと1996年のバリー・ボンズが42本塁打&40盗塁、1998年のアレックス・ロドリゲスが42本塁打&46盗塁、2006年のアルフォンソ・ソリアーノが46本塁打&41盗塁、昨シーズンのロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)は41本塁打&73盗塁だ。

 現時点の大谷と同じ、チームが100試合目を終えた時点においては、カンセコが26本塁打&25盗塁、ボンズが25本塁打&20盗塁、A-RODが30本塁打&26盗塁、ソリアーノが31本塁打&25盗塁、アクーニャJr.は23本塁打&48盗塁だった。

 それらと比べると、大谷の30本塁打は、ソリアーノより1本少ないだけで、A-RODと同じ本数だ。あとの3人を上回っている。一方、大谷の23盗塁は、ボンズより3盗塁多いものの、あとの4人より少ない。とはいえ、アクーニャJr.を除くと、それほど違うわけではない。A-RODとは3盗塁差、カンセコとソリアーノとは2盗塁差だ。

 ただ、100試合で30本塁打と23盗塁を、それぞれ、162試合に換算すると、48~49本塁打と37~38盗塁になる。また、直近のドジャースの62試合(39試合目~100試合目)で大谷は19本塁打と14盗塁なので、ここからの62試合がそれと同じだと、30本塁打+19本塁打=49本塁打、23盗塁+14盗塁=37盗塁。40本塁打を超えて50本塁打に迫る一方で、40盗塁には届かない。

「40-40」の可能性はあるものの、達成だけを目的として、盗塁を試みることはしないと思われる。これまでと違い、レギュラーシーズンの162試合を終えた先には、ポストシーズンが控えている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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