前エンジェルスのアーシェラはタイガースに入団。三塁のレギュラーとなるチャンスあり
2月22日、デトロイト・タイガースは、ジオ・アーシェラと1年150万ドルの契約を交わしたことを発表した。この契約には、500打席、530打席、560打席、590打席、620打席に達するごとに10万ドル、最高50万ドルとなるパフォーマンス・ボーナス(出来高)もついている。
アーシェラには、2023年に在籍したロサンゼルス・エンジェルスを含め、いくつかの球団が興味を抱いている、という報道が出ていた。だが、そこに、タイガースは含まれていなかった。また、契約についての筆者の予想は、大きく外れた。それらについては、こちらで書いた。
◆「エンジェルスを含む4球団が興味!? 62試合で2本塁打のアーシェラが人気を博している理由は…」
タイガースの三塁は、レギュラーが確定していない。アーシェラが入団するまで、筆頭候補と目されていたマット・ビアリングは、昨年、121試合に先発出場したものの、主に外野手としてプレーした。ライトが47試合、センターが25試合、レフトが22試合、三塁は27試合だ。アンディ・イバニエスとザック・マッキンストリーも、内外野を守った。
また、3人とも、出塁率は.330に届かず、ホームランは10本前後だった。アーシェラも、2023年の出塁率.329はビアリングと変わらず、ホームランは62試合で2本しかなかった。けれども、3人と違い、アーシェラには実績がある。例えば、2019年は、出塁率.355と21本塁打を記録した。現在の年齢は32歳だ。
タイガースは、2025年にジェイス・ヤングあるいはジャスティン-ヘンリー・マロイが台頭するまでのつなぎとして、アーシェラを迎え入れたのではないだろうか。
ヤングは、ジョシュ・ヤング(テキサス・レンジャーズ)の弟だ。2022年のドラフトで全体12位指名を受け――兄は2019年の全体8位――タイガースに入団した。2023年は、A+とAAの計128試合で28本のホームランを打ち、出塁率は.376。ポジションは二塁だが、アリゾナ・フォール・リーグでは三塁を守った。タイガースの二塁は、今年からコルト・キースが定位置とする予定だ。ちなみに、兄のヤングは、三塁を守っている。
マロイは、2022年12月のトレードで、ジョー・ヒメネスの交換要員の一人として、アトランタ・ブレーブスから加入し、2023年は、AAAの135試合で23本塁打と出塁率.417を記録した。こちらは、三塁と外野両翼を守る。
なお、数日前、タンパベイ・レイズに入団した内野手のアーメッド・ロザリオも、契約は、アーシェラと同じ1年150万ドルだ。それについては、こちらで書いた。