「どん兵衛 辛麺」が発売されたので「カップヌードル 辛麺」も一緒に食べてみた
「どん兵衛」と「カップヌードル」の「辛麺」
今回レビューするのは、日清食品の「どん兵衛 辛麺」と「カップヌードル 辛麺」。「どん兵衛」から人気の「辛麺」が発売されたので、2021年に発売されてすでにレギュラー商品として定着している「カップヌードル 辛麺」も食べることで、両者の特徴を掴んでみたいと思います。
「辛麺」といえば、韓国のインスタント麺や宮崎のご当地麺「宮崎辛麺」でおなじみですが、カップ麺でも多くの商品が登場しています。「カップヌードル 辛麺」もそのひとつで、今回さらに「どん兵衛」からも発売されたことで、「辛麺」のメジャー化が止まりません。
「どん兵衛 辛麺」
まずは「どん兵衛 辛麺」。辛麺といえば「宮崎辛麺」ではそば粉と小麦粉で作られたこんにゃく麺や、中華麺が合わせられることが多いですが、この商品はうどん。辛麺のお店によっては麺にうどんを選べるところもあるようで、この商品は決して実際のお店と離れた存在というわけではありません。
醤油味をベースにニンニクや唐辛子を効かせた辛麺風のつゆに、いつもの「どん兵衛」の油揚げ麺のうどんと、挽肉、かきたま、ニラが合わせられています。「宮崎辛麺」だと器いっぱいに広がるかきたまやニラが特徴的ですが、この商品では具はそれほど多くありません。
辛麺風のつゆは辛味やニンニクが強く、特に辛味はやさしい味わいのイメージが和風カップ麺ブランドの「どん兵衛」ながら、辛口くらいのパンチがあって結構辛く、思い切った味のように感じました。
そして最大の特徴は、「辛麺」ながら「和風だし」が使われていること。さすが「どん兵衛」ですよね。正直にいうと筆者には和風だしの存在はよくわからなかったのですが、「辛麺」としてはかなり甘いのが特徴的です。
韓国系の辛麺のインスタント商品や「宮崎辛麺」のカップ麺でも、こんな甘いものはお目にかかったことがないので、オリジナリティの高い味わいでした。 甘みが後を引いてクセになります。
「カップヌードル 辛麺」
続いては「カップヌードル 辛麺」。2021年8月に発売され、現在も「カップヌードル」ブランドのレギュラー商品として定着している定番カップ麺です。
パッケージには「焙煎唐辛子のコク旨しょうゆ」と書かれており、真っ赤なデザインと合わせて唐辛子の辛さが大きな特徴となっているように見えます。
唐辛子の辛味やニンニクの風味を加えた醤油味ベースの辛麺スープに、いつものカップヌードルの油揚げ麺と、謎肉、たまご、そして大量の焙煎唐辛子が合わせられています。
麺や謎肉にカップヌードルらしさがありますが、スープと唐辛子があまりに真っ赤でいかにも辛そうです。
最も大きな特徴となっているのは大量の焙煎唐辛子。真っ赤でいかにも辛そうですが、実は見た目ほどには辛くありません。初撃の強さで言えばむしろ「どん兵衛 辛麺」の方が辛いくらい。最終的には口に残る唐辛子の蓄積でそれなりにヒリヒリはしてくるのですが、今回の唐辛子は辛さよりも唐辛子自体の味、香ばしさが目立っています。
韓国の唐辛子は赤い割に辛くないそうですが、今回の唐辛子はまさにそんな感じで、辛いことは辛いですがそれよりも唐辛子ならではのおいしさを楽しめました。
そしてキムチの酸味が目立っているのも特徴的。辛味やニンニクに負けない強さで酸味が感じられ、かなりのクセ強な辛麺スープでした。キムチ味は他の辛麺ではあまりない特徴です。
日清食品の「辛麺」カップ麺は個性が強い
新発売の「どん兵衛 辛麺」と2021年発売の「カップヌードル 辛麺」を食べ比べましたが、「どん兵衛」の意外に強めの辛さと甘み、そして「カップヌードル」の辛味が強くないけど香ばしい焙煎唐辛子とキムチの酸味からは、他社の「辛麺」カップ麺よりも強烈な個性が感じられます。
甘み、酸味あたりは「辛麺」の味として賛否が分かれる部分かもしれませんが、この商品でなければ味わえない武器として光っていました。