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【キャラ弁は無駄な努力】保育園の先生がひそかに困っているお弁当5例【現役保育士が訴える】

オオタ先生現役保育士 幼保英検1級

保育園のお弁当でありがちだが、先生目線ではありがたくないお弁当やアイテムがあります。
今回は持ってきても全く構わないけれど、先生たちがひそかにこまってしまうというお弁当を紹介します。

可愛いピックに刺してあるおかず

お弁当を飾るために、可愛いピックにきゅうりやミートボールを差したものをお弁当に詰めるママ・パパも少なくありません。むしろ園児のお弁当10人分に対し、2-3人分に入っています。
一方、ピックの先端が尖っていて危ないため、特に小さい子のクラスでは保育士は非常に気を使います。せっかく可愛らしく飾ってあるのに、「いただきます」をした直後に全部引き抜いてしまうことも。
危険なので3歳児クラス以下では控えてほしいというのが本音です。

凝りすぎた弁当やキャラ弁

海苔でものすごい細工がしてあるとか、凝ったお弁当を見ると「どれだけ早起きしたのだろう」といつもびっくりしています。
凝ったお弁当、保育園に持参しても全く構わないのですが、地味に困るときがあります。
理由は、そんなお弁当を見ると、子どものためというよりも「良い親と思われたい」心理が働いているように見えてしまうのです。よって、連絡帳でお弁当を褒めるコメントを書かないといけないかなとか余計なプレッシャーを感じてしまうのです。
ちなみに、保育士はお弁当の可愛らしさで親の愛情を測りませんし、親から愛情を注がれている子を贔屓するなどということは一切ありません。
キャラ弁やお弁当作りが苦手という方は、心配せずにこれからも作るのが負担にならないお弁当を保育園に持ってきていただければと思います。

ミニゼリーやお菓子

お弁当だとデザートを付けることも内容も自由です。一口サイズのゼリーはお弁当のデザートとしては便利ですよね。
一方、保育士目線では、お友達のものと自分のものの分別をつけることが難しい3歳児以下のデザートとしては、ありがたくないのが正直なところです。
甘くて美味しいゼリーはフルーツなどをデザートに持ってきている子からすれば、とても羨ましいものです。2歳児くらいではつい手が出てしまうことがあります。お友達が羨ましくて大泣きする子も出てきてカオス化することも。
保育士目線ではデザートはフルーツがありがたいですね。

子どもが自分で開けられないお弁当

保育園は自分自身で身の回りのことを行うことを重視していることは、保護者には意外と認知されていないようです。大きな認識の違いがあることを感じます。
このため、0-1歳児は別として、自分である程度身の回りのことをできる月齢になってからは、自分のお弁当箱の開け締めなどは園児自身ですることが期待されています。
例えば、大人が結んであげる前提で正方形のナプキンで包んであるお弁当を見ると、子どもが自分で片付けられる巾着タイプの方がありがたいなと感じます。

量が多すぎるお弁当

明らかに量が多いお弁当に遭遇することがあります。このような場合、子どもが全部食べられたという達成感が得られないため、保育士としても心苦しく感じます。
また、彩りを良くするためか、普段野菜を嫌って食べない子のお弁当に野菜がたっぷり入っていたりすることがありますが、せっかくのお弁当。”全体的に茶色”でも喜んで食べてもらえるお弁当で良いのではないかと筆者個人は思います。

まとめ

保育園のお弁当でありがちだが、先生目線ではありがたくないお弁当やアイテムを紹介してきました。
凝ったお弁当を作っても、実際子どもたちが喜んでいるのは見た目ではなく、大好きなぶどうをデザートに入れてくれたことだったりします。
保育園のお弁当作りが苦手という方は、今まで通り無理しないでできるお弁当を持参してくださいね。
保育園のお弁当についてさらに詳しく「保育園のお弁当みんな何入れてる?【現役保育士がこっそり教える】」という記事で紹介していますので、合わせてご覧いただければと思います。

現役保育士 幼保英検1級

共働きの現役保育士です。「うちの子保育園で何してる?」をテーマに保育園のリアルを伝えます。 幼保英語検定1級・TOEIC 875・ヤマハ指導グレード5級 自身も保育園児の母であった経験から、保護者の立場に立った情報提供を心がけています。 保育園・幼稚園生活が少しでも楽しいものになりますように。

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