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【小谷村】新そば、紅葉、きのこが一度に楽しめる!「おたり新そば祭り」開催中

横川あきな長野の取材ライター(安曇野市、大町市、北安曇郡 など)

長野県小谷村で毎年秋に開催される、地元の特産品「そば」をテーマにしたイベント「おたり新そば祭り」が今年も始まりました。

今年で第21回目を迎えるこのイベントは、新そばの収穫時期に合わせて、新鮮で香り高いそばが提供されます。イベント開催期間中は、訪れた店舗数に応じて小谷村宿泊補助券や特産品が当たるプレゼント企画も実施されます。

「食べ比べ」で楽しむ!村内10店舗で新そばを味わえる

(そば処 ふるさと)
(そば処 ふるさと)

今年の新そば祭りに参加するのは、小谷村内の10店舗。それぞれの店舗で異なる風味やそば打ちの技術を楽しめるのが、このイベントの醍醐味です。中には、新そば祭りの時期にしか営業しない限定店舗もあり、そばファンにとっては見逃せないイベントです。

小谷村のそばの魅力について、小谷村観光連盟の山中直美さん(以下、山中さん)は、「小谷村のそばは、もっちりとした歯ごたえが特徴」だと話します。また、各店舗によって、打ち方や使用するそば粉も違うため、食べ比べができるのもこの新そば祭りならではの魅力です。

ジェラートからお菓子まで、そばスイーツも楽しめる

カフェ十三月 そば粉のシフォンケーキ 550円)
カフェ十三月 そば粉のシフォンケーキ 550円)

参加する店舗の中には、そば粉を使ったジェラートやスイーツを提供するお店もあります。そばを食べた後に、おやつでそばスイーツも食べられるのも、このイベントならではの魅力です。

イベント期間中は、訪れた店舗数によって、小谷村宿泊補助券や特産品が当たるプレゼント企画も実施されているので、中には何店舗もハシゴしてそばを楽しむ方もいらっしゃるのだそう。

例年、1000件近い応募があるというこのイベントは、県内はもちろん、新潟県や富山県など近隣地域からのリピーターも多く、10月に入ると「今年はいつからですか?」と問い合わせの電話もくるということで、その人気ぶりが伺えます。

次世代に伝える、そば文化の魅力

(おたり名産館)
(おたり名産館)

21年の歴史をもつ「おたり新そば祭り」。もともとこのイベントが始まったきっかけには、小谷村の食文化が大きく関わっているといいます。

「昔は、お米を作るように各地区でそばの栽培を行なっていました。そんな中で、せっかくそばを作っているのであれば、いろんな人に振る舞いたい、そんな思いから『おたり新そば祭り』が始まりました」(山中さん)

かつて、そばを作っていた農家では高齢化が進み、出店を断念するケースもありますが、移住者が新たにそば処をオープンするなど、地域の伝統が次世代に引き継がれています。

「美味しいものを振る舞いたい」そんな思いで始まった「新そば祭り」。そばを味わいに訪れる人は、そばのボリュームや脇に添えられた地元産の野菜を使った漬物や惣菜の豊富さに驚く方も多く、小谷村民の「振る舞い」の心意気が脈々と受け継がれていることを感じます。

今年はきのこ・紅葉もセットで楽しめる!

(小谷村観光連盟の栗田真衣さん)
(小谷村観光連盟の栗田真衣さん)

今年の「おたり新そば祭り」は12月1日まで開催されます。今年は、暖かい気候が続いていることから、栂池自然園や鎌池などの絶景スポットでの紅葉もまだまだ楽しめるそうです。また、新そば祭りの開催期間中は、里の景色も秋色に染まり、美しい秋の風景が楽しめます。

さらに、この季節ならではの秋の味覚「きのこ」の収穫も続いています。秋の自然と味覚を存分に堪能できる「おたり新そば祭り」。ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

【第21回おたり新そばの概要】
期間:令和6年10月5日(土)~12月1日(日)
※店舗により期間が異なります。
小谷村観光連盟HP:https://info-otari.jp/2024/09/13/11125/

長野の取材ライター(安曇野市、大町市、北安曇郡 など)

担当地域:白馬村、小谷村、池田町、松川村、大町市、安曇野市。愛知県出身・長野県在住の取材ライター。長野の北アルプス地域を中心に、周辺エリアの人やものの魅力をお届けします。みなさんの「行ってみたい」「食べてみたい」「会ってみたい」そんな思いが湧き立ってくるようなワクワクする情報を発信していきます。

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