【新宿区】うっとりするほど深い味!親子2世代にわたって愛されるフランス菓子店の発酵バターケーキ
お店について
東京メトロ東西線の神楽坂駅から徒歩1分。駅の真上にあるフランス菓子店「ぼんりびえ~る」さんをご紹介いたします。
バターケーキ「カンディール」との出会い
我が家では、特別な日にぼんりびえ~るさんのケーキでお祝いしてきました。でもある日、いつもの生ケーキを求めに来たはずなのに、「カンディール」というバターケーキから目を離せなくなってしまいました。
黄金色のきらめきに、一目ぼれしたのです。
いつもは家族それぞれの好みのケーキを求めていたのですが、この日は予定変更。カンディールを購入しました。
会計時にお店の方から「召し上がる30分前に冷蔵庫から出しておくと美味しいですよ」と教わりました。
運命的なものを感じていたので、アドバイス通り、室温にもどしてからいただきました。
するとどうでしょう…
表面に塗られたジャムの甘さ、ケーキ生地表面の固さ、とろけるバターの風味と上品な甘さが口の中に広がって…思わず、うっとりとしてしまいました!
口に入れるまで想像していた、今まで出会ったパウンドケーキとは別次元の美味しさだったのです!
ゆっくり味わえるカフェスペース
カンディールの美味しさを誰かに伝えたくて、後日、友人を誘って再訪しました。
その日はカンティールはお土産に持ち帰ることにして、カフェスペースでケーキと飲み物をいただきました。
店内でもオープンテラスでも、ゆっくり味わえるのは嬉しいですね。
常連さんが新しい味わい方を開拓
シェフパティシエの吉川さんにお話を伺うことができました。
カンディールの美味しさに感激したことをお伝えすると、「冷やしたまま薄く切って召し上がる常連さんもいるんですよ」と教えていただきました。
アイスケーキみたいな感じになるのでしょうか…?もう少し暑くなってきたらぜひ試したいです。
神楽坂にお店を構えて25年。親子2世代にわたって通う常連さんもいらっしゃるそう。お付き合いが長くなると、常連さんが新しい味わい方を発見されることもあるのですね。
懐かしい味を守り、新しい味を創る
「昔食べた味の懐かしさを求めて来店されるお客様もいるので、一度店頭に出したレシピは変えないように心がけています。」
「それでも、毎日試行錯誤しながら作っていると、もっと良い作り方があることに気が付くので、そんな時は新メニューにするようにしています。」
「菓子と戯れる」とも表現されていた吉川さん。職人として日々、技を磨かれているのだと感じ、ぼんりびえ~るのお菓子がますます好きになりました!
「迷わせたいんです」シェフの想い
お店に入ると、左右と正面の三方向にお菓子が並んでいます。たくさんあって、どれも美味しそうで目移りしてしまうほど。
お菓子はすべて無添加(生菓子にゼラチンやペクチンを使うことはあるそうです)。つまり、家庭の食材とほぼ同じです。
「保存料などを使えば、ケーキを長持ちさせたり、在庫管理も楽でしょうが…できる限り余計なものは使わずに、でもお客様を迷わせたい。」と吉川さん。
安心して迷いながら、選びとる楽しさがある、幸せな空間です。
ケーキの名前を記したカードには、アルコールの有無についての記載があります。アルコールが苦手な方や、子どものために選ぶ方にも安心できる、ありがたい配慮だと感じました。
他のお客様が車で持ち帰ることに気付いたお店の方が「直射日光は避けてあげてくださいね。ガラス越しでも日光でケーキが熱せられてしまうので」とお話されていました。
食べる人の口に届くまでを考えて送り出す、優しい気配りを感じました。
神楽坂「ぼんりびえ~る」は、シェフが丹精込めて作ったお菓子と楽しさに出会えるお店です。