和菓子で感謝を伝えたい「ありが糖う」お赤飯のようないいだばし萬年堂さん定番の逸品はしっとり食感
JR総武線や東京メトロ東西線・有楽町線・南北線、都営大江戸線と多彩な路線が乗り入れる駅「飯田橋」駅は、瀟洒な大人の隠れ家が集う神楽坂、反対側には家族揃って楽しめる東京ドームシティなど、お出かけの中間地点というロケーションの街、そしてビジネスマンが集う街でもあります。
その飯田橋で長年愛されている和菓子屋さんが、平成初期創業の「いいだばし萬年堂」さん。
実はいいだばし萬年堂さん、平成初期創業と申しましても、引き継いできた歴史は非常に長く、元を辿ると元和3年(1615年)に京都で創業された亀屋和泉というお店が東京遷都と共に江戸に渡り、亀屋和泉萬年堂本店と名乗って営業開始。関東大震災などを潜り抜け、銀座にて暖簾を掲げたのち、共に製造を担当していた11代目当主の弟さんが暖簾分けののち独立。そして今の「いいだばし萬年堂」に至ります。
今回ご紹介するのは、萬年堂本店からの銘菓に捻りを加えた新しい定番「ありが糖う」をご紹介。
一見ぽそぽそとしていそうな外観ですが、非常にしっとりとした口当たりに思わず笑みがこぼれてしまうはず。白餡に上新粉、上南粉、餅粉などを独自の配合であわせたものを混ぜ、せいろで蒸しあげたお菓子。使用されている白餡は北海道産の白金時豆という希少な豆をしようしており、こちらはさらりとした粘り気の少ない白餡にぴったりなのだとか。こし餡と粉類を混ぜ合わせた際にそぼろ状にしてから蒸しあげるありが糖うに適した、かつリッチな白餡となっております。
優しい桃色に染め、大納言小豆のふっくらとした蜜煮を忍ばせたその味わいは、まるで優しいお赤飯!お赤飯よりもふんわり、そして甘味が強く、肩の力がストンと抜けていくような味わい。和菓子は砂糖味が強いという印象を持っていらっしゃる方もいらっしゃるかと思いますが、そっと肩を撫でてくれるようなまろやかさに深く深呼吸。
表面に鎮座する大福豆の甘納豆をいつ食べるかが悩みどころです。
慶事の御菓子は数あれど、感謝の気持ちを伝えられるようなお菓子はさほど多く見受けられないような気がします。限定デザインのデザインやメッセージを焼き印にて施してもらえることはあっても、菓銘そのものというのは貴重なのでは…。
記念日や東京土産としてもおすすめな和菓子なので、いろんな方に召し上がっていただき、どんどん受け継がれていってほしいなと思います。
尚、ありが糖うは公式サイトよりお取り寄せも可能です。
<いいだばし萬年堂>
東京都新宿区揚場町2-19
03-3266-0544
平日 10時~19時
休日 10時~18時
定休日 日曜・祝日(不定休)
※3月3日、5月5日、お彼岸中日や年末などイレギュラーな営業日もあります。