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Jリーグに来てほしい!カタールW杯で活躍が目立つ”非欧州ビッグリーグ”のタレントたち

河治良幸スポーツジャーナリスト
(写真:ロイター/アフロ)

開幕から2試合目の日程が終了したカタールW杯。スーパースターが期待通りの存在感を見せる姿も目立ちますが、欧州のビッグリーグ所属ではない選手たちが活躍する姿も目に付きます。

筆者の視点で、ぜひJリーグに外国人助っ人としてきてほしい”非欧州ビッグリーグ”のタレント7人をピックアップしました。

チョ・ギュソン(韓国/全北現代)

驚異的な跳躍力とヘディングの決め手で、ガーナ戦は2ゴール。結局チームは2ー3で敗れたが、1トップでストライカーとしてのポテンシャルの高さを示した。全北現代の24歳だが、2年間の兵役をしたばかりで、あまり知られていなかった。プレーもさることながら、そのイケメンぶりが話題になっており、今後の動向が注目される。

フェリックス・トーレス(エクアドル/サントス・ラグーナ)

攻守にオーガナイズされた組織とハイレベルな個人が融合したサッカーで注目を集めるエクアドル。多くの選手はすでに欧州のビッグリーグでプレーするが、オランダ戦で3バックのリベロを担った187cmのDFは現在メキシコでプレーしている。1失点こそしたが、途中出場のデパイなどオランダのFW陣を封じた。空中線に強いだけでなく地上のデュエルも強く、Jリーグなら”規格外”センターバックに。

マルコ・リヴァヤ(クロアチア/ハイデュク・スプリト)

前線に張る屈強なポストプレーヤーとして振る舞いながら、クロスに合わせるだけでなく、中央突破からゴールを奪うこともできる。カナダ戦ではユラノビッチとクラマリッチのコンビネーションに反応して、ラストパスから見事に右足で仕留めた。実力者だが現在29歳で、ここから欧州ビッグクラブに行くのは難しいと考えると、Jリーグが外国人FWとして狙いやすいかもしれない。

アリスター・ジョンストン(カナダ/モントリオール)

すでに敗退が決まってしまったカナダだが、試合内容としては好印象を残した。バイエルンのデイヴィスを筆頭に、すでに欧州で活躍する選手が多い中で、3バックの右ストッパーを担う24歳は現在MLSでプレーする。高い機動力で幅広く守備しながら攻撃の起点に。ビルドアップで巧妙なポジションを取れる上に、カウンターのスイッチとしても機能できるタレントだ。4年後の北中米3カ国共催のW杯に向けて、どういった環境を選んでいくのか。

ケイセル・フレール(コスタリカ/エレディアーノ)

スペイン戦は4ー4ー2の右サイドハーフで出場も7−0の大敗。しかし、日本戦では5バックの右アウトサイドで守備に奮闘した。左からの攻撃が多かったが、機を見たオーバーラップで日本ゴールを襲撃。終盤には日本のロングボールの処理の乱れを逃さず、テヘダのパスからループ気味のシュートを放ち、Gk権田を破って決勝点をあげた。コスタリカでも一二を争う俊足で、走り合いで浅野拓磨を後ろから追い越すシーンも。能力は間違いないが、28歳まで国内リーグしか経験していないので、生活面は未知数だ。

クレイグ・グッドウィン(オーストラリア/アデレード)

フランス相手に鋭い飛び込みからレッキーのクロスに合わせ得る形でゴールを決めて、チュニジア戦では見事な区rpすボールで、J2岡山に所属するデュークの記念すべき決勝ゴールをアシストした。183cmの大型で左利きの左サイドアタッカーで、Jリーグにあまりいないタイプの選手だ。現在はAリーグに在籍も、オランダや中東でのプレー経験がある。

アンドレアス・コルネリウス(デンマーク/コペンハーゲン)

2度目のW杯で、チュニジア戦で途中出場、フランス戦ではスタメンで起用されている。195cmの巨漢FWで、肉体的な強さは大型選手の揃うデンマークでも目立つ。セリエAのパルマで二桁得点したこともある。浮き球のクロスを叩き付けるヘディングシュートが武器だが、厳しい体勢からでもゴールネットを揺らせるパワフルなストライカーだ。29歳でまだまだ働き盛り。Jリーグなら規格外の助っ人として重宝されそう。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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