一子相伝の最中「みむろ」日本最古の神社のお膝元、白玉屋榮壽さんの伝統銘菓はお取り寄せでも味わいたい
少し前に流行しはじめた御朱印集め。その神社特有の印や季節限定のデザインなど、一度はまったらきりがないというほど楽しくなってしまうという方もちらほら。休日や長期休暇にまとめて全国を回るという方もいらっしゃるようですね。
そんな御朱印集めをする人たちの間では、必ず訪れるべきというスポットがいくつかございます。それが、日本最古の神社といわれている「大神神社(おおみわじんじゃ)」。奈良県桜井市に鳥居を構えるその神社は、本殿はなく、なんと三輪山、山そのものが本殿なのです!本殿とは神様が宿るといわれている場所、即ち山そのものに神様がいるという神秘的な場所。
その傍らにお店を構えるのが、「白玉屋榮壽」さん。喫茶が併設されている本店では、夏はのど越しのよい葛切り、冬は温かな善哉を提供し、参拝者へ甘美な癒しを提供しているお店なのですが、メインは最中。一子相伝と言われている「みむろ最中」は、三輪明神大神神社の三諸山(みむろやま)に則ったもの。初代が1844年~1948年に創生した和菓子です。
今回は、白玉屋榮壽さんの「みむろ」をご紹介。
購入した初日は、ぱりぱりっという軽やかな最中種の皮から立ち昇る香ばしさを鼻腔と口内双方で味わい、思わず深呼吸。最中の香ばしさ、大好きなんです。
そしてこれまた瑞々しく、とろりと「湧き出るよう」なあんこも絶品。みむろのあんこは、粒餡とこし餡をそれぞれ別で炊き上げたのちに合わせたもの。したがって、滑らかな食感と小柄ながらもしっかりと粒立ちや張りが損なわれていない大納言小豆の強かさを舌で実感。
最中のあんこを啜りたいと思う機会って、なかなか少ないと思うのです。それはやはり出来立てならでは。
さて、一週間程のお日保ちのみむろですが、勿論出来立てのフレッシュな状態を頂くのも絶品とはいえども、日数を追うごとにより最中種とあんこが一体となっていく状況を楽しむのも一興。賞味期限最終日頃には、側面の仄かに開いている隙間部分のあんこに「シャリっ」とした食感が加わり、初日とは異なるきゅむっとしたあんこを噛みしめることができるのです。これもまた唸ってしまうほど美味しいんですよね。
こちらはお取り寄せも可能となっておりますので、ぜひおひとりの方も8個入り~10個入りを購入することをおすすめします。毎日の和菓子時間が楽しみになりますよ、きっと。
<白玉屋榮壽・本店>
公式サイト(外部リンク)
奈良県桜井市大字三輪660-1
0744-43-3668
8時~19時
定休日 月曜(毎月三週目のみ月曜・火曜休)