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渋野日向子の“韓国語習得”ネタが韓国でも話題!「スゴハショッスムニダ」の発音もバッチリだった?

金明昱スポーツライター
(写真:REX/アフロ)

 今季から米ツアーに参戦している渋野日向子が、一時帰国して19日から開幕した国内女子ゴルフツアーのブリヂストンレディスに出場している。

 初日は74の2オーバーと苦戦を強いられ、プレー中もそこまで笑顔はなかったが、「こんなに多くのギャラリーの前でのプレーは久しぶり」と程よい緊張感の中でのゴルフを楽しんでいるようにも見えた。

 大会前に行われた記者会見では、米ツアーやアメリカ生活で感じた様々な事を語ってくれていたのだが、言葉の話題が韓国でも取り上げられ、話題になっていた。

 まだ英会話ができない渋野だが、言語の習得について聞かれるとこう答えた。

「英語よりも韓国語のほうが覚えました。『お疲れ様です』を韓国語では『スゴハショッスムニダ』って言います……」

 一瞬、会見場がリアクションに困り、シーンとなったが、すかさず渋野は「笑ってください、笑ってください(笑)」と返して笑いを誘っていた。ちなみに「スゴハショッスムニダ」の発音を聞いたがバッチリだった。

 もちろん英語の勉強もしているだろうが、韓国語を自分で調べていたのにはちゃんとした理由があった。

「イ・ジョンウンっていう選手と仲良くさせてもらっているのですが、ちょこちょこ日本語がしゃべれるんです。だから私もなんかしゃべりたいと思って覚えました」

 イ・ジョンウンは韓国ツアーの2年連続賞金女王で、2019年から米ツアーに参戦し同年の全米女子オープンでツアー初優勝をした選手。そんな彼女と米ツアーで仲良くなり、自ら韓国語を覚えて会話するようになったという。

渋野が韓国語に関心を持っている話を伝える韓国メディア(写真・「jtbc GOLF」キャプチャー)
渋野が韓国語に関心を持っている話を伝える韓国メディア(写真・「jtbc GOLF」キャプチャー)

ロッテ選手権2位で渋野を知る韓国ファンも多く

 この話題に韓国メディアも反応。ゴルフメディアの「jtbc GOLF」は「LPGAルーキーの“シブノ”、『英語よりも韓国語に関心あり』」と見出しをつけ、渋野の会見の様子を伝えていた。

 今季のロッテ選手権で2位になった渋野は、同大会の優勝者でもあるキム・ヒョージュとデッドヒートを演じたこと、さらには相手のプレーを称える拍手などの行動が話題になり、韓国のゴルフファンに好印象を与えたことで広く認知されている。

 米ツアーでは多くの韓国人選手がプレーしているが、イ・ジョンウンのように日本語が少し分かる選手もいると聞く。同じアジア選手同士で仲良くなりやすい環境なのかもしれない。

 それにしても、米ツアーで英語の話題を振られて、「韓国語を覚えた」と返してくる選手も珍しい。

 2019年に全英女子オープンを制覇したあと、“スマイル・シンデレラ”の愛称がつけられるほど米ツアーでの認知度を高めたが、韓国でも“シブノ”の名は少しずつ知れ渡っているようだ。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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