ストーカーの犯罪心理学:女性も高齢者もストーカー加害者に
<女性ストーカーは、不倫や二股関係から生まれる。上手に複数の女性と付き合っていると思い込んでいる男ほど、実は危ないのかもしれない。>
■ストーカー犯罪
ストーカー犯罪、ストーキングといえば、以前であれば有名人がそのターゲットでした。しかし、日本でストカー犯罪が大きく注目されたのは、1999年の「桶川女子大生ストーカー殺人事件」です。
この事件で被害者になったのは、ごく普通の女子大生でした。被害者家族は、嫌がらせやつきまとい被害を受けて何度も警察に相談したにもかかわらず、事件は最悪の結果を迎えてしまいました。
この事件をきっかけに、私立したのが「ストーカー規制法」(2000)です。
この法律で、今まで明確に取り締まれなかった次のような行為が違法となりました。
つきまとい、待ち伏せ、押しかけ、監視していると告げる行為、面会や交際の要求、乱暴な言動、無言電話、連続した電話やファクシミリ、汚物などの送付、名誉を傷つける行為、性的羞恥心の侵害。
さらに2013年には、改正ストーカー規制法が成立し、電子メールの連続送信なども付け加えられました。
ストーカー犯罪と警察対応の流れとしては、
被害者が相談する→ストーカー行為に該当と認めらられる→「警告」→禁止命令→罰金または懲役、です。
ただ、ストーカー行為は、警察が普段扱う犯罪とは異なり、愛が動機の犯罪であることが対応を誤る原因の一つにもなっているでしょう。
法律はできても、凄惨なストーカー犯罪は次々起きています。
「耳かき店員殺人事件」(2009)、「長崎ストーカー殺人事件」(2011.被害者女性の母と祖母を殺害)、「逗子ストーカー殺人事件」(
2012)、「三鷹女子高生ストーカー殺人事件」(2013)、「市川市ストーカー殺人事件」(2014)、そして2019年さいたま市で女性が殺害された事件もストーカー殺人と言われています。
ストーカー事案の相談件数は、毎年2万件ほどになっています。これだけの数ですから、この中から凶悪事件に至るものを事前に見つけることは、簡単ではないでしょう。近年は毎年1000から2000の検挙数があります。
■ストカー被害者になりやすい人、加害者になりやすい人
この記事は有料です。
心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバーをお申し込みください。
心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバー 2019年9月
税込550円(記事3本)
※すでに購入済みの方はログインしてください。