【金蜜芋】人生最高のさつまいも体験を。
ずーー----っと憧れていたあのお店へ。ついに行ってきました。
とっても良い天気に恵まれ、“北総の小江戸”と呼ばれる水郷の町、佐原へ。この佐原の街並みを眺めることも念願で、とっても嬉しかったです。小野川沿いに古い建物が残り、柳の木があって、船めぐりも。風情があって癒されました。この日はちょうど、「佐原の大祭り」の開催日だったようで、大変賑わっていました。
金蜜堂
石田農園の芋パフェ専門店「金蜜堂」さんは、糖度 70 超えの「金蜜芋」を生み出した ISHIDA NOUEN さんの新業態。規格外の芋を使用したスイーツを提供する蜜芋洋菓子店です。2024何3月1日にオープンしました。佐原駅からは15分、小野川沿いにある2階建ての大正建築です。ずっと憧れだった金蜜堂さんに、私は来ているんだ…と、嬉しくてたまりませんでした…。
店内は大正建築を残しつつ、所々にステンドグラスやキャンドルなど洋風感じられる大正ロマンな空間です。やや暗めの温かな照明や、古木の温もりがとても居心地良く、居続けたいです。およそ60席ほどのイートインスペースがあります。
こんな素敵な空間でいただけるのはこちらです。「金蜜芋のお城パフェ」(左)と「金蜜芋ラテ 手作りキャラメルソースがけ」(右奥)。パフェには天日干しの塩とトリュフ塩が付きます。
※「金蜜芋のお城パフェ」は電話で事前予約が必要。
夢にまでみた念願の、憧れの「金蜜芋のお城パフェ」。これが目の前にあるという現実が受けられませんでした。本当に嬉しくて仕方ありませんでした。そして、何より、言葉を失う圧巻の美しい見た目。なんだかもう見てるだけでいいんじゃないかと思えてくるような、とにかく芸術的な美しい作品です...。
▼ 構成は上から
- 手作りチョコプレート
- 金箔
- 金蜜芋のほしいも
- ショコラクランブル
- モンブランクリーム(金蜜芋2種)
- 手作りメレンゲ
- カシスガナッシュ
- 手作りタルト
- 金蜜芋のやきいも
▼ グラス内
- カダイフ
- キャラメルジェラート
- キャラメル+カスタードクリーム
- 金蜜芋のほしいも
- 焼きピーカンナッツ
- 金蜜芋ペースト
- ライムジュレ
- ほうじ茶ジュレ
- りんごのコンポート
となっています。なんと、このパーツ達は一つ一つ手作りでこだわられているとのことです。あまりにも凄すぎて頭が追いつきません…。
食べ方は、グラスより上のパーツを別皿に乗せていただきます。途中、お好みで天日塩とトリュフ塩をかけて楽しみます。
手作りタルトはケーキ屋さんの焼き菓子というような王道なタイプの本格タルト。外はさっくり、中はしっとり。とっても好みでした。
そこに、タルトに乗せられたカシスガナッシュの酸味ある濃厚な味わいがすぐに来ます。この酸味がさっぱりとさせ、飽きさせない工夫であることは承知ですが、単純にお芋を楽しみたい私としては正直好みません...。しかし美味しいことには変わりありません!
その上には生クリームに見えますが、メレンゲが。しっかりしたボリサクな食感と甘さが心地良いです。これらだけでいただくと、カシスタルト。
しかし、ここでモンブランクリーム。惜しげもなくたっぷりと嬉しいです。こちらは、柔らかめと硬めの金蜜芋の2種類を使っているそう。これを聞いて鳥肌が立ちました...。小さくても大きくても、柔らかくても硬くても、スイーツに生まれ変わらせれば、本当に関係なくなるということを、物語っています。それは現に''美味しい''ことに変わりはなかったこと、まさか2種類は2種類でも、まさか金蜜芋が2種類とは思いもしませんでしたから...。
そんなクリームは、とてもなめらかな柔らかい舌触りで、とてつもなく甘い。良い意味で。金蜜芋の甘さがぎゅっと詰まった濃厚な味わいでした。とりあえず、このクリームだけの巨大瓶詰めが欲しいなと思いました。
そしてセンターを務めるのは金蜜芋の焼き芋。もう言うまでもない美味しさです。柔柔の蜜蜜の甘甘、きらっきらで本当に宝石みたい。少なくとも私にとっては宝石よりも宝石です。金箔で華やかに着飾った干し芋も、柔らかくてむちっとした食感で甘さが凝縮されていてたまりません。チョコプレートも手作りだそうで、極薄でビターな甘さと香りがとても良かったです。
続いてグラス内へ。まずはカダイフがお出迎え。カダイフとは「天使の髪」とも呼ばれ、トルコやギリシャを起源とする、小麦粉やトウモロコシの粉を原料とした糸状の生地とのことです。
繊細なパリッもしゃっとした食感がスナック感覚で病みつきになります。ここに添えのトリュフ塩をかけるのがすごく良く合いました。
下のジェラートはビターなキャラメル味で、すっきりと口溶けが良く、とても美味しいです。
その下にはまた贅沢に金蜜芋の焼き芋があり、今度はカスタードクリームに包まれて、スイーツな焼き芋として楽しめました。
底には爽やかの三重奏。特にライムジュレがお気に入りでした。りんごもレモン風味が効いてて大きめのごろっとした食感がとても良かったです。
ちなみに、添えの天日塩は、金蜜芋とキャラメル要素の箇所でつけてみました。やはり、焼き芋が一番相性が良かったですが、キャラメルジェラートにつけても塩キャラメルになり、良かった印象でした。
トリュフ塩は口の中がどうしてもトリュフトリュフしてしまいます。(笑)そのため、カダイフ専門がおすすめですね。
金蜜芋のパフェは他にも2種類あり、さらに、金蜜芋を使用したフィナンシェ、ケーキ、プリンなどのスイーツやランチメニューではグラタンやニョッキもあります。一人ワンドリンク制で、私は「金蜜芋ラテ手作りキャラメルソースがけ」を注文しました!
こちらはなんと、金蜜芋の焼き芋の皮や両端を使用したラテ。色々な所で皮も両端も捨ててしまわれていると思うと悲しくて仕方ないありません。私はむしろそれが食べたくて焼き芋食べていると言っても過言ではないくらい、焼き芋が大好きなんです...。つまり、このラテはもう私には得でしかありません。
いただいてみると、皮の香ばしさやほろ苦さ、焼かれた蜜の感じがとにかく焼き芋で、あまりにも美味しくてびっくりしました。お芋好きな方なら居ないと思いますが、皮を好まない人はちょっと苦手に思われるかもしれないくらい皮皮しく、本格的です。これぞ、求める焼き芋ドリンク。
もったりさやざらつきはそこまでなく、するっとした飲みやすい感じではあります。キャラメルソースもほんのり、且つホイップなどが無い分、ダイレクトに焼き芋を感じられて本当に美味しかったです。
お土産にして、お家でも幸せ体験を...。焼き芋と干し芋はもちろんのこと、フィナンシェとパウンドケーキも今まで食べたことのない焼き芋菓子で絶品でした。
さつまいも農家の手掛けるお店だから、お芋自体が美味しいのはもちろんですが、さつまいも農家の手掛けるお店なのに、洋菓子がこんなにも本格的なのは、本当に衝撃です。お芋が美味しくても、洋菓子としては微妙だったり、逆に洋菓子として絶品でも、お芋が活かされてなかったり。金蜜堂さまは、どちらのクオリティも高すぎてびっくりします。本格派の焼き芋屋さんとパティスリーのお見事な融合です。
最後に
金蜜堂さんは、味は変わりなくとも、出荷基準に満たない形や、大きい金蜜芋を高級スイーツへ生まれ変わらせる「フードロス削減」がコンセプトだそう。本当に素晴らしくて感動しました。私たちが普段目にするお芋たちは選び抜かれたお芋たちだけで、裏にはこんなにも輝くべくして弾かれてしまったお芋たちがいるのだなぁと、改めて実感しました。私は焼き芋の皮が大好きなのですが、干し芋やスイーツの加工で剥かれて廃棄されてしまっている皮がたくさんあると思うと悲しいとよく感じています。金蜜堂さんによって、生まれ変わることができたお芋たちも幸せ、それらをいただいた私たちも美味しくて幸せで、みんなが幸せな世界に。
最高な幸せさつまいも体験でした。ありがとうございました。
金蜜堂
場所:千葉県香取市佐原イ3403−8
佐原駅から徒歩15分
営業時間:10:00〜17:00 (金土日のみ営業)
さつまいもの石田農園公式HP
金蜜堂オンラインショップ
さつまいもの石田農園公式Instagram