体の不調が原因も!?知っておきたい【生あくび】が出る理由3選
あくびには、眠い時にでやすい一般的な「あくび」の他に、「生あくび」があります。生あくびという言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、生あくびが出る原因などについては知らない方が多いのではないでしょうか?
・生あくびとは?あくびとの違いは?
眠気や疲労を感じている時に出るのが「あくび」、それ以外の眠気を感じていないにもかかわらず頻繁に出るのが「生あくび」です。
どちらも、口を大きく開けて空気を取り込むことで体へ酸素を取り込み、脳を覚醒させるといわれています。しかし、どちらのあくびも原因など不明な点が数多くあり、まだまだ解明されていない分野の1つです。この記事では現在、可能性として考えられている「生あくびが出る理由」についてご紹介します。
・知っておきたい生あくびが出る理由3選
❶貧血や低血圧?
あくびをすることで、体へ酸素を取り込むことになります。つまり、体の酸素が足りていないときに生あくびが出やすいと考えられています。
呼吸やあくびで取り入れられた酸素は、血液中のヘモグロビンと結びついて全身へ運ばれますが、貧血の場合は血液中のヘモグロビン不足により体へ十分な酸素が行きわたりにくくなっています。低血圧においても、全身に十分な血液が供給されずに酸素が不足傾向になりやすい状態の場合があります。
貧血や低血圧の人は体が酸素不足を感じやすく、生あくびが出やすいといえるでしょう。
❷片頭痛の予兆?
片頭痛は、何らかの原因で脳の血管が一時的に収縮し、その後、反動で血管が拡張することで痛みを感じているといわれています。
あくびは血管を拡張させます。脳の血管の収縮を感じることで、次は収縮した血管を拡張させようと生あくびが出やすくなります。
片頭痛持ちの方は、生あくびが出始めたら大きな音や光などの刺激を避けたり、薬を準備したりと頭痛へ早めに備えましょう。
❸実は眠い?
睡眠時間をしっかりとっていても、睡眠の質が悪ければ睡眠としては不十分です。
眠りが浅かったり、睡眠時無呼吸症候群であったりすると、睡眠不足と自覚していないにもかかわらず、慢性的な睡眠不足の可能性があります。
眠いと自覚していなくてもあくびが出る場合、実は睡眠不足状態で体は疲れているかもしれません。念のため睡眠の見直しをすることをおすすめします。
さいごに
はっきりとしたメカニズムはわかっていませんが、脳梗塞や脳出血の前兆として生あくびが出やすいことも報告されています。しかし、あくびは日常生活で誰でも出ることなので、生あくびをしているからといって疾患と決めつけることはできません。
生あくびが頻繁に出るようになった、原因のわからない生あくびが続いている、という方は医療機関への相談も念頭に入れておきましょう。