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【ホークス育成新人紹介1位~3位】地元の公立進学校から2人が上位指名。1位藤野「トリプルスリーを」

田尻耕太郎スポーツライター
左から育成3位・井崎、同1位藤野、同2位川村

 今年はソフトバンクに19名ものルーキーが入団してきた。そのうち14名が育成ドラフト指名選手だ。あまりの人数の多さに、これまで各メディアでも殆どスポットが当てられていない各選手について、ここでは紹介をしていく。

 今回は育成ドラフト1位~3位までの3名だ。

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育成1位・藤野恵音、名前の由来は?

 育成ドラフト1位の藤野恵音は福岡県北部地区では有数の進学校である県立戸畑高校から入団した。「正直、大学進学と迷いました」。だが、ホークス球団の育成システムなどを聞く中で心の靄が少しずつ取り払われていった。「そして、両親から『自分のやりたいようにしなさい』と言ってもらえた。その言葉が決め手になりました」と笑顔で語った。

 運動神経抜群で俊足。「パワーをつけて体重を増やして、でもスピードを落とさずに、将来はトリプルスリーを達成できる選手になりたい」と意気込んでいる。

 また、4きょうだいの末っ子で、全員の名前に「音」がつく。「父がバンドのボーカルだった影響と思います」。藤野恵音はバットからどんな快音を奏でてみせるのか、これからが楽しみだ。

藤野恵音(ふじの・けいお)内野手

 2003年8月23日生まれ、18歳。福岡県出身。右投右打。身長180cm、体重77kg。O型。北九州市立徳力小学校時代は長尾クラブに所属。守垣中学校時代は小倉リトルシニアでプレーし、福岡県立戸畑高校から2021年育成ドラフト1位で入団。背番号は122。

 高3春の県大会でベスト4、同夏はベスト8。好きな食べ物はハンバーグ、嫌いな食べ物はナス。好きな言葉は破天荒。今まで人がなし得なかった偉業を、いつか自分が達成したいとの願いが込められている。

育成2位・川村、長打力に定評あり

川村友斗(かわむら・ゆうと)外野手

 1999年8月13日生まれ、22歳。北海道出身。右投左打。身長181cm、体重87kg。O型。松前町立松城小学校時代は松城ユニオンでプレー。松前中学校、北海高校、そして仙台大学を経て2021年育成ドラフト2位で入団。背番号132。

 高2の夏、甲子園で準優勝。レギュラーとして出場し2試合連続本塁打を放った。大学時代も長打力には定評があり、現ソフトバンクの津森宥紀(当時東北福祉大)から満塁弾を放ったことも。好きな食べ物はニラレバ炒め。嫌いな食べ物はナス。好きな言葉は百折不撓。高校の校訓で、心に残っているという。

 また、大学日本代表でソフトバンク2位の正木智也(慶應大学)と同部屋だったこともあり、その時から親交がある。新人合同自主トレではキャッチボールのペアを組むなどしている。

育成3位・井崎、福岡高校から直接プロは初

井崎燦志郎(いざき・さんしろう)投手

 2004年2月9日生まれ、17歳。福岡県出身。右投右打。身長188cm、体重86kg。B型。福岡市立住吉小学校時代は東住吉ライオンズ、住吉中学校時代は福岡中央ボーイズでプレー。県立福岡高校から2021年育成ドラフト3位で入団。背番号139。

 同高校は県内屈指の進学校として知られる。その中で高2の夏の福岡地区代替大会では優勝を果たした。性格は明るくて元気。好きな食べ物はピーマン。嫌いな食べ物はスイカ。ニックネームは「さんちゃん」。好きな言葉は、失敗は成功のもと。

※記事中写真はすべて筆者撮影

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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