GW最終日の5月5日（日）・6日（祝）、六角堂広場にてイベントが行われる。

仕掛け人は、先日行われた『KURUME MUSIC FES.2024』でも陰ながら協力していた相良さんだ。

今回は2回目となる自身主催のイベント。

日吉町でバーを経営するかたわら、イベント企画にも奔走する彼の原動力はどこにあるのか取材してみた。

「イベントの楽しさを体感してほしい」

様々なイベントが中止をやむなくされたコロナ禍。

『久留米エンタメフェス』を主催する「フェイズグッド」の相良さんは、そうした状況に心を痛めていた1人だ。

「バンドをしたり、20代の頃には芸能事務所のマネージャーとして働いたりと、エンターテインメントの業界に携わってきたこともあって、コロナ禍のあの状況は辛かったですね。また、親としても子どもがそういったイベントを体験できない状況も寂しく感じていました」

そんな想いもあって、コロナが明けた昨年3月、『久留米エンタメフェス2023』を開催。

Buzz72+やROAという久留米市出身のバンドのライブをはじめ、お笑い芸人やパフォーマーによるステージ、関西コレクションのファッションステージなどが行われた。

「コロナ禍でライブ配信が活性化していたので、“歌ライバー”さんにも出演していただきました。とにかくいろんなエンターテインメントを集めて、イベントの楽しさを体感して欲しかったんです。ありがたいことに、『初めてバンドのライブを観た』などの声をいただけて本当に嬉しかったですね」

縁が広げていくエンタメの世界

そして今回、第2回目となる『久留米エンタメフェス』を開催。

今回は「九州アイドル決定戦」と「福岡お笑いオンステージ」の2つを主軸とした2日間のイベントだ。

「今、福岡のアイドルシーンってすごいんですよ！ ライブハウスもアイドルのライブでほぼスケジュールで埋まってる状況です。また、お笑い業界も福岡市内では精力的にライブが行われています」

どちらも好きな人にとっては当たり前の世界だろうが、門外漢にとっては全く知らない世界。

久留米市内ではどちらも街で見かけるということもないため、なおさらだ。

「と言いつつ、実は私も今回のイベント設営を通じて知った部分もあるんですよ。『九州アイドル決定戦』は、松隈ケンタさんがご自身の事務所でもコンテストを行っていることもあり、今回審査員を快諾していただきました。松隈さんは前回もBuzz72+として出演していただいています」

「九州アイドル決定戦」では8組のアイドルグループがパフォーマンスを競い合う。観客にも投票権があるため、会場の熱も一層増しそうだ。

また、「福岡お笑いオンステージ」にはブルーリバーをはじめ、久留米出身のインクルージョンなど、多くの芸人が出演する。

「お笑いについても同じく前回出演いただいた朝倉幸男さんによるご縁がありました。朝倉幸男さんにワタナベエンターテインメントさんや吉本興業さんと繋いでいただき、福岡のお笑いシーンの現状を知りました」

「松隈さんや朝倉さん、そしてご協賛いただいている企業の皆さん。さまざまなご縁のおかげで第2回目の開催に漕ぎ着けました。本当にありがたいです」

エンタメが育つ“場”として

「今回の出演にあたってブルーリバーさんとお話しした際、『若手が活躍できる場を作ってくれてありがとう』と言っていただきました。そこで改めて感じたんですが、エンタメが育つには“場”が必要だと思うんです。『久留米エンタメフェス』が、さまざまなエンタメで活躍されている方たちに出演していただいて、観に来ていただいた方に楽しんでもらえる場になればいいなと思います」

今やSNSやインターネットも1つの“場”だが、お客さんと対面で過ごす“場”というのはイベントならではの価値と言えるだろう。

さて、『久留米エンタメフェス』は今後の展望をどのように描いているのだろうか。

「実は第3回の話も進んでいます。まだ詳細は言えないのですが、よりスケールアップした『久留米エンタメフェス』をお届けできる予定です。あと、まだ先々の話だと思いますが、演劇や映画などのエンタメも扱っていきたいですね。とは言え、まずは今回のイベントを成功させないと！」

今回は野外で、かつ無料のイベントとなっている。

GW最後の思い出づくりに、気軽に足を運んでみてはいかがだろうか。