親のやりすぎヘルプで起こる!子どもにとってマイナスなこと3選
新年度がスタートして数日、まだ慣れない環境に不安を覚えるお子さんや保護者の方が沢山いると思います。
不安そうなお子さんを見ていると心配で、お子さんが困らないようつい助けたくなってしまう、そのような保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、やりすぎヘルプでお子さんを無力な存在にしないよう、ありがち要注意な例と解決法をご紹介いたします。
お子さんの様子を見ながら参考にしていただけたらと思います。
1.子どもの行動を命令&指示
「○○しなさい」
「次は○○だよ」
家庭や教育の場でもよく言われたことが、言ったことがあるのではないでしょうか。
もちろん初めてやることに関しては何も分からないので教えますが、これが続くとどうでしょう?
お子さんは次第に指示がないと行動に自信が持てず、どう動いていいのか分からなくなってしまいます。
そうならないためにも何回か伝え身についたはずと感じたら、お子さんに任せてみましょう。もしお子さんがすぐに動けない場合、次の行動を伝えたくなってしまいますが、そこは気持ちを押さえて「次は何だっけ?」「あと何すればいい?」と問いかけてみるのもいいかもしれません。
2歳児でも「次は何する?」と聞くと答えて行動することができています!
2.本人が望む前に先回りして与えてしまう
「はいはい、これがしたいのね!」
全部準備してあげる
求めていないのに与える
伝えなくてもいつも保護者が察して、全部欲しいものを与えてくれる。またはお子さんが求めてないのに与える。
これを続けると、お子さんは自分の要求を上手に伝えられなくなってしまいます。
保育の現場でも、お話しが上手なはずなのに何か欲しい時には指を指すだけ。また「せんせい、はなみず。」「せんせい、こぼれちゃった」と状況を伝えるのみのお子さんもよく見かけます。
園ではやってほしいことは分かっていても、自分で意思を伝えられるよう「そうだね、何がほしい?」「じゃあ、どうしたらいい?」とお子さんに問いかけ、自分で何とかできるようだったら自分で行動してもらいます。
こうしてみるとお子さん自身もしっかり「○○だから○○したい」と伝えることができるので、ご家庭内で取り入れてみるのもいいかもしれません。
3.子どもの問題を親が代わりに解決
「お母さんが代わりに先生に言ってあげるね」
宿題などを代わりにやってしまう
友達と喧嘩した、なかなか上手くいかないこと起こったなど何か本人にとって問題が起こることが多々あると思います。
その際に保護者が全て問題を解決してあげては、お子さんは自分で問題を解決する方法を学ぶことができず、自分で立ち向かう勇気を持つことができなくなってしまいます。
現場でも、何度も起こっている問題で解決方法は知っていそうなのに「せんせい、○○くんが嫌なことした」と伝えに来たは言いものの、自分で話し合いをせずに問題を伝えてすぐ去ってしまう子を多く見るようになってきました。
その際は、年齢にもよりますが一度引き止め話を聞き・起こった問題・どうしたかったのか・解決方法は何かないかをまず自分で話し考えられるように促します。すると、知っている仲直りの方法やどう話をしたらいいかなどをお子さんが自分で考えたり、周りの子がヒントをくれたりする様子も見られますよ。
問題を解決しようと考える力は備わっているので、ご家庭でも一緒に考え、解決の場はお子さんに任せてみましょう。
【終わりに】
やりすぎヘルプは、お子さんを無力な存在にし、自分でやろうとする力や自分への自信を奪ってしまいます。
年齢に応じてヘルプの仕方を変えていくことで、お子さんも大人に頼らずとも自信を持って行動できるようになるでしょう。