４月23日に行われたセ・リーグの３試合は、いずれも完封という結果になった。読売ジャイアンツvs.中日ドラゴンズが３対０（右がホーム）、横浜DeNAベイスターズvs.広島東洋カープが０対６、阪神タイガースvs.東京ヤクルト・スワローズは０対１だ。読売はマット・シューメーカーが９イニングを投げきり、広島東洋は森下暢仁－島内颯太郎－中﨑翔太、東京ヤクルトは石川雅規－梅野雄吾－田口麗斗－スコット・マクガフとつないだ。

　この４日前の４月19日には、パ・リーグの３試合で同じことが起きている。こちらは、北海道日本ハム・ファイターズvs.東北楽天ゴールデンイーグルスが２対０、福岡ソフトバンク・ホークスvs.オリックス・バファローズが３対０、千葉ロッテ・マリーンズvs.埼玉西武ライオンズは０対４だ。北海道日本ハムは加藤貴之が「マダックス」を達成し、福岡ソフトバンクは石川柊太－又吉克樹－リバン・モイネロ、埼玉西武はバーチ・スミス－平良海馬－増田達至とリレーした。

　セ・リーグの３球団が同じ日に完封勝利は、交流戦を含め、2016年８月31日以来だ。昨年の９月25日は、阪神、東京ヤクルト、中日の３球団が完封を記録したが、東京ヤクルトと中日は０対０で引き分けた。同じ日に２試合で計３球団が完封、そのうち、完封勝利は１球団、ということだ。同じような例は、他にもある。

　2016年８月31日の３試合は、阪神vs.中日が０対１、横浜DeNAvs.広島東洋が０対３、東京ヤクルトvs.読売は４対０。中﨑は、この日も最後を締めくくった。また、当時、ロサンゼルス・エンジェルスにいたシューメーカーは、この年の７月16日に完封勝利を挙げている。メジャーリーグ時代の完投は、他にはない。

　一方、パ・リーグの３球団が同じ日に完封勝利は、2017年８月12日以来だ。この日は、セ・リーグの２球団も完封勝利を挙げた。あとの１試合は、阪神vs.横浜DeNAが２対１。同じ日にダブルヘッダーを含む６試合が完封はあるものの、ダブルヘッダーなしに６試合が行われ、すべて完封は一度もない。

　なお、「マダックス」については、前に「マダックスより多くの「マダックス」を記録する投手は出てくるのか」と「本家も成し得なかった省エネ完封。81球の「マダックス」」で書いた。