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大谷翔平のシーズン防御率は、この登板で2点台まで下がるのか。現在は防御率3.30

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)May 27, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月9日(日本時間6月10日)、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、エンジェル・スタジアムのマウンドに上がり、シアトル・マリナーズに対して投げる。

 現時点のシーズン防御率は3.30だ。直近の3登板(シーズン10登板目~12登板目)をそれぞれ終えた時点の防御率は、3.05→2.91→3.30と推移している。その前の登板後を含め、現在の防御率は、今シーズンのなかで最も高い。

 今回の登板でシーズン防御率を再び2点台とするには、自責点0で7.1イニング以上を投げる必要がある。

 自責点1の場合、9イニングを投げても、シーズン防御率は3.04だ。7イニングを投げて自責点0だと、シーズン防御率は3.00ちょうどになる。

筆者作成
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 一方、大谷のシーズン防御率が上がったとしても、エンジェルスは、この試合に勝つと、6月4日から5連勝となり、貯金は5に増える。連勝前は、30勝30敗だった。

 今シーズン、最も長い連勝と最多の貯金は、5連勝(4月30日~5月5日)と貯金5(5月5日時点の19勝14敗/5月24日時点の28勝23敗)だ。それらに並ぶ。

 ここまで、大谷が登板した12試合で、エンジェルスは8勝4敗。大谷自身は5勝2敗だ。

 また、大谷は、マリナーズに対し、通算7登板で防御率1.64を記録している。5勝を挙げ、黒星はなし。エンジェルスは、この7試合で5勝2敗だ。

 なお、この試合は、大谷とルイス・カスティーヨが投げ合う。

 今シーズン、カスティーヨは、防御率2.55を記録している。大谷の防御率はリーグ15位、カスティーヨは7位に位置する。

 カスティーヨと大谷の対戦は、昨シーズンと今シーズンに3打席ずつ。結果は、内野ゴロ、三振、外野フライ、内野ゴロ、内野ゴロ、四球だ。

 エンジェルスのアクティブ・ロースターにいる選手のうち、アンソニー・レンドーンルイス・レンヒーフォは、カスティーヨからホームランを2本打っている。レンドーンは2017年に2本、レンヒーフォは2019年と2022年に1本ずつ。マイク・トラウトは、2019年に1本だ。

 他には、ハンター・レンフローが、2018年にカスティーヨから2本塁打。ジ・アスレティックのサム・ブラムによると、女の子が無事に生まれ、レンフローは6月10日に復帰する予定だという。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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