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「ナス」のアク抜きって必要なの?メリット・デメリットを野菜のプロが解説!

ぱるとよ料理研究家

ナス料理を作る際に、アク抜きをするかどうか悩んだことはありませんか?

スーパーの青果担当者だったぱるとよが、ナスのアク抜きについて解説します。

アク抜きの必要性、メリット、デメリット、そしてアク抜きの方法について、具体的にご紹介します。

最近のナスはアクが少ない?

多くの方が気になるのが「最近のナスはアクが少ないのでは?」という話。

近年の品種改良により、アクが少ないナスが増えてきました。炒め物やスープなど、加熱調理されるナス料理では、特にアク抜きをする必要がない品種が多いです。私は、ナスを加熱するときにはアク抜きをしません。

ただし、浅漬けやサラダなど生食の料理に使用する際には、アク抜きをすることをおすすめします。

アク抜きをすることで雑味が減り、スッキリした味わいを楽しめます。

アク抜きのメリット・デメリット

アク抜きをすることのメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

雑味を軽減する:アク抜きをすることで雑味が減ります。雑味が減ることで生で食べたときに美味しさにつながります。

油の吸収を減らせる:ナスをアク抜きしたときに軽く絞ることで、油の吸収を減らすことができます。

デメリット

ナスをアク抜きした後
ナスをアク抜きした後

栄養素の損失:ナスから水分が出ると共に、一部の栄養素も流れ出てしまいます。特に、ナスは抗酸化作用を持つ成分を豊富に含んでいますが、アク抜きにより一部が失われる可能性があります。

時間と手間:アク抜きは少々時間と手間がかかる作業です。すぐに料理を始めたい場合には、少し不便かもしれません。

野菜の下処理は意外と時間がかかることも!例えば、「えのきの石づきどこまで切るのか?」「もやしは洗うのか?」など知っていると下処理がラクになりますよ!こちらの記事(外部サイト)で詳しく解説しています。

・えのきの石づきは、どこまで切るのが正解?

・もやしは「洗う?」or「洗わない?」どっちが正解?

アク抜きの方法

では、具体的なアク抜きの方法です。

1)ナスを好みの厚さに切ります。

2)ボウルに水をため、そこに塩を適量加えて溶かします。この塩水に切ったナスを10分程度浸けておきます。

3)水気をしっかりと絞り、調理に使用します。

この手順により、ナスからアクを抜くことができます。

まとめ

・最近のナスはアクが少なく、加熱調理する場合はアク抜きをしなくても美味しく料理できます。
・ただし、生食で使用する際には、アク抜きを行います。
・アク抜きのメリットは雑味の軽減と油の吸収の軽減。
・一方、デメリットは栄養素の損失と時間・手間がかかることです。
・アク抜きは、ナスを切り、塩水に浸け、水気を絞るという手順です。

料理には様々な工夫がありますが、どれが最善かは一概には言えません。

最も大切なのは、自分や家族が美味しく感じる方法を見つけることです。この解説が皆さんの料理の参考になれば嬉しいです。

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料理研究家

料理研究家、野菜、果物、コストコのお役立ち情報を発信中!【職歴】中堅スーパーの青果担当者~中央卸売市場 大卸 食育担当~3人の子供を育てながら食育フリーランスとして活動中(500回以上 食育講座の登壇経験あり)。

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