NVIDEAの時価総額が急騰 1.94兆ドル(290兆円)Amazon、Google抜き 785ドル
KNNポール神田です。
2024年2月22日のNVIDEAの好決算発表を受け、株価が急騰した。
NVIDEAの株価は785.38ドルとなり、
時価総額は1兆9,398億ドル 290兆円(@150円換算)となった。
NVIDEAは間接的に日本の半導体市場を牽引し、株価にも影響を与え、日本の株式市場は34年ぶりに高値を更新した。
https://finance.yahoo.co.jp/quote/NVDA?term=1w
その結果、マグニフィセント7の中では、Amazon Googleを抜き、第3位へ踊りでることとなった。
■NVIDEA 株価785.38ドルに急騰で時価総額は 1.94兆ドル(290兆円)へ
https://finance.yahoo.co.jp/quote/NVDA/chart?trm=1w
一夜明けた途端に、NVIDIAが、AmazonとGoogleを時価総額を抜いた。
■NVIDEA たった1日の株価アップ40兆円(2,730億ドル)は、かつてのトヨタの時価総額、三菱UFJの2.2倍レベル!
昨日のNVIDEAの時価総額は1.66兆ドルで、本日2024/02/23は1.94兆ドル、たった1日で2,730億ドル(40兆円)も上昇した。
つまり、かつてのトヨタ自動車の時価総額40兆円分も上昇したこととなる。現在のトヨタは時価総額日本一で57兆円。日本の時価総額2位の三菱UFJの時価総額18兆円の2.2倍が、NVIDEAのたったの1日の高騰額となった。
https://finance.yahoo.co.jp/stocks/ranking/marketCapitalHigh?market=all
■NVIDEAの驚愕の決算結果
まずは、今第四四半期の結果だ。
2023年11月〜24年1月期決算 四半期
売上221億ドル 3兆3,150億円
純利益122億ドル 1兆8,450億円
https://investor.nvidia.com/financial-info/financial-reports/
https://s201.q4cdn.com/141608511/files/doc_financials/2024/Q4FY24/Rev_by_Mkt_Qtrly_Trend_Q424.pdf
■10Kデータ(通期決算)で読み解くNVIDEA
https://investor.nvidia.com/financial-info/financial-reports/
NVIDEAの年間売上のRevenueが 609億ドル で前年の2.26倍、
売上総利益のGross margin 443億ドルで前年の2.9倍
それに加えて、
営業費用Operating expensesが昨年とほとんど変わらず113億ドル止まりに
よって、営業利益のOperating incomは329億ドルの7.8倍
純利益のNet incomeは297億ドルで6.9倍となった。
物理的な物販のメーカーで、ありながらも粗利益でもあるGross marginが対売上比率が72.7%というのも驚異的であり、そのGross marginが3倍になりながらも営業費用が前年のままというのが営業利益の7.8倍につながった。
■B/Sの純資産では、Appleの背中がみえてきた
なんといっても、今期の成績で純資産が429億ドルになっているところも秀逸だ。
Appleと比較してみてもその純資産だけでなく、負債の少なさでもアップルの背中が見えてきているといっても過言ではないだろう。
Appleの総資産は3,525億ドル 時価総額は2.847兆ドル
NVIDEAの総資産は657億ドル 時価総額は1.94兆ドル
と資産規模では5.3倍、時価総額では1,5倍の差があるが、Appleの純資産は621億ドル、一方NVIDEAの純資は429億ドルとその差は1.5倍でしかないところに、NVIDEAの財務体質の強さも目立っている。
アナリストの予想を裏切る好決算であったが、今後はアナリストの予想がさらに厳しくなりこのような成長性は難しくなるだろうが、営業費用をかけなくても売れまくるというのは、まだまだ重要に供給が追いつかない市場で、作れば勝手に売れていくといういわば、『異質な市場』を形成していることも脳裏のどこかにおいておく必要もありそうだ。
しかし、空前の人工知能開発における計算能力は、今後共に指数関数的に伸びていくのでライバル企業がほぼ、無に近いNVIDEAの現在のポジションは盤石な基盤とも言える。