【春日井市】名古屋から電車ですぐ!崖にへばりつく秘境駅「定光寺駅」
名古屋から手軽に行ける秘境スポットがあるのは、ご存知でしょうか?その名も春日井市「定光寺(じょうこうじ)駅」。
名古屋市から岐阜県多治見市へ抜けていくJR中央線沿いの駅なのですが、そのロケーションが、鉄道マニアの間で話題を呼んでいます。
なんと、崖にへばりつくようなとんでもないビジュアルの駅なのです!
さっきまで都会のど真ん中にいたはずなのに、電車を降りると、そこは異世界。
豊かな森に囲まれ、水量の多い庄内川。「城嶺橋(しろがねばし)」のレトロな佇まいが、絵になります。
ホームから改札までは、崖に掘られたトンネルへ。こうした動線こそ、秘境駅らしいポイントと言えるでしょう。
そして無人改札を過ぎ、駅のホームを降りて見返した一枚。これだけで、駅がいかにすごい場所に造られているか、わかるのではないでしょうか?
こちらは名古屋方面へ帰る際に、ホームへと上がる階段。階段を覆う蔦が、この駅の年季を物語っています。
駅前には色とりどりの花が!「きっと地元の人が世話でもしているのだろう。」-----こうした一風景に、ささやかに癒されます。
駅前の家屋には、SLをかたどった鉄板が飾られていました。
実は付近には近代化産業遺産の「愛岐トンネル群」が残されています。今では春・秋の限られた時期しか見られませんが、旧国鉄として蒸気機関車が走っていたのです。
歴史の足跡が今にも残っているのは良いですね。
そして「城嶺橋」へ。昭和10年代に造られたこの橋も、当時の趣を感じます。
実は京都の四条大橋を模したコンクリートアーチ橋なのだとか。かつて”名古屋の嵐山”として栄えた、定光寺の象徴的な風景です。
橋から振り返ると、駅のロケーションがとてもよく分かります。まさに崖にへばりつくように造られており、秘境感のたまらない佇まい。
よくこんな場所に駅を造ったものだと感心してしまいますね!
橋の南側には、巨大な廃墟も見られます。これは2003年に閉業した「千歳楼」というホテル。かなり荒廃が進み、心霊スポットとしても有名な建物です。
以前には、放火事件が発生し、白骨化した死体も見つかったという、いわくつきの場所。現在立ち入りは不可能で、外からそおぞましい雰囲気を味わえます。
というか、電車も千歳楼のすぐ後ろを通過しているのですね!(怖)
ということで、名古屋から手軽に行ける秘境駅「定光寺駅」のご紹介でした。ただ電車を降りるだけで、面白い散策が楽しめるので、ぜひ足を運んでみては?
なお普通しか止まらず、電車の本数が少ないので、あらかじめ時刻表でチェックしておくのをオススメします。
<定光寺駅>
住所:愛知県春日井市玉野町
アクセス:名古屋市街からJR中央線で約30分