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大谷翔平の直近10試合は打率.191ながら、8安打の半数がホームラン

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Aug 13, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・ドジャースは、ここまでに、レギュラーシーズンの120試合を終えている。それらを10試合ごとに分けると――1試合目~10試合目、11試合目~20試合目……101試合目~110試合目、111試合目~120試合目といった具合に――それぞれのスパンにおける大谷翔平のスタッツは、以下のようになる。

筆者作成
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 10試合ごとに調子が変動するわけではないが、直近10試合(8月3日~13日)の打率.191は、各スパンのなかで最も低く、61試合目~70試合目(6月2日~13日)の打率.195を下回る。直近10試合の出塁率.239も、打率と同様だ。それまで、出塁率.255未満のスパンはなかった。

 一方、直近10試合の4本塁打は、決して少なくない。71試合目~80試合目(6月14日~24日)の6本塁打と、81試合目~90試合目(6月25日~7月6日)の5本塁打に次ぎ、31試合目~40試合目(4月29日~5月10日)と並んでいる。

 直近10試合は8安打なので、その半数がホームランだ。あとの4安打は、シングル・ヒットが2本、二塁打と三塁打が1本ずつ。8安打中、長打が6本を占める。

 しかも、ここ6安打は、すべて長打だ。8月5日に二塁打とホームラン、9日にホームラン、11日に三塁打、12日にホームラン、13日もホームランを打っている。

 打率と出塁率は低いものの、パワーは発揮している、ということだ。また、盗塁の多さも目につく。こちらは、直近の10試合だけでなく、10試合で5盗塁のスパンが3度続いている。

 なお、2試合連続ホームランは、8月12日~13日が今シーズン7度目だ。過去6度のうち、5月4日~5日と6月20日~21日は、その次の試合――それぞれ、5月6日と6月22日――もホームランを打ち、3試合連続としている。8月14日の試合は、まもなく始まる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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