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最新マンションの注目すべき工夫、1つひとつが小ネタなので5つまとめて公開

櫻井幸雄住宅評論家
マンションの出入り口に設けられる自動ドア。ここにも隠れた工夫が……。筆者撮影

 マンションが一戸建てよりもすぐれている点のひとつが、機能性の高さ。一戸建てに比べれば狭くなるのが普通だし、窓が少ないことで室内に暗い部分が生じがち。共同生活なので、我慢しなければならないこともある。

 そのような短所を補うために、機能性を高める新しい工夫が次から次に生まれてくるのが、マンションの特徴となっている。

 新しい工夫を見つけるたびに、写真に収め、記事で紹介したいと考えているのだが、なかにはそれだけでは1本の記事にしにくいものがある。

 ちょっと小ネタかなあ、と思える工夫だ。

 それ自体は、とても興味深い。が、わざわざ記事にしても語ることが少ない、というものである。

 たとえば、下の写真は、長谷工コーポレーションが開発し、多くのマンションに備えられている非常用飲用水生成システム「WELL UP(ウエルアップ)」。災害で断水が起きたとき、泥水でも安全な飲料水に変えてくれる装置だ。

非常用飲用水生成システム「WELL UP(ウエルアップ)」は、災害対策として多くのマンションで装備されている。筆者撮影
非常用飲用水生成システム「WELL UP(ウエルアップ)」は、災害対策として多くのマンションで装備されている。筆者撮影

 自分のマンションにもあると、ご存じの方も多いだろう。

 が、写真の「WELL UP」は、ひと味違う。よくみると、「WELL UPマリン」と書いてある。マリンと書き加えてあるのは、非常時に海水を飲料水に変える装置であることを示している。

通常の装置には「マリン」の表示がない。「ブランシエラ那覇曙プレミスト」の販売センターで筆者撮影。
通常の装置には「マリン」の表示がない。「ブランシエラ那覇曙プレミスト」の販売センターで筆者撮影。

 「WELL UPマリン」は、沖縄の那覇市で海に近いマンションに備えられることになっている。目の前にいくらでもある海水を利用できるわけだ。沖縄のきれいな海の水なら、さぞおいしいのでは、と思ってしまった。

 同様に、おもしろいけど小ネタと言われそうなマンションの工夫を、あと4つ写真とともに紹介したい。

この災害対策は、首都圏でも必要か

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住宅評論家

年間200物件以上の物件取材を行い、全国の住宅事情に精通。正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞に連載コラムを持ち、テレビ出演も多い。著書多数。

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