【富田林市】昨年12月に大阪狭山市との境界線の一部が変更になっていた!現在その場所はどうなっているの
ロシアがウクライナに武力侵攻して1年が過ぎましたね。このように世界を見ると、領土争いで不幸な戦争が起こっていますし、日本でも近隣諸国との領土問題は存在します。
国同士の領土の問題は主権にかかわりいろいろ大変ですが、同じ日本の中、例えば市境の変更というのも結構行われているらしく、富田林市でも西隣にある大阪狭山市との協議の上、市境の一部が昨年12月に変更されたというニュース(外部リンク)をキャッチしました。
素人である私からしたら、市の境がそんなに簡単に変更になるものかと驚きましたが、調べてみると次のような手続きで可能とのこと。
今回、市境が変更になったのは伏山地域です。伏山(ふしやま)一丁目の一部が大阪狭山市東茱萸木(ひがしくみのき)三丁目に編入され、逆に東茱萸木三丁目と半田二丁目の一部が伏山一丁目に編入されたとのこと。
その理由として新しい宅地開発が行われることとなり、その関係で話し合いが行われ、市境変更に合意したとのこと。ではその場所はどうなっているのでしょうか?とても気になったので行ってみることにしました。
この通りは細いですが、大阪府道198号線美原河内長野線です。そしてこの街道はかつての中高野街道の一部だったようです。
このあたりが富田林市と大阪狭山市の境です。
狭山側に入ると、すぐのところ、画像の右奥に口の谷公園があります。
この交差点で斜め左に入ると、アスファルト舗装前の道路がありました。
車の通行は制限されていますが、歩行者に対して立ち入り禁止の表示はありませんので、通れるようです。先に進んでみました。
ここはちょうど高台の崖沿いになっていて、大阪狭山市側の住宅地を見下ろすようになっていました。
日曜日に訪問しましたので、工事はお休みのようです。
舗装が終わると、このあたりに造成が進んでいる住宅地にとって大事な道路となるんでしょうね。
左手には壁が現れました。おそらく傾斜の問題で、あの壁の上に住宅が建つのでしょう。
この道路自体が、まだ地図のアプリに反映されていないようなので、正確な位置は不明ですが、おそらくこの道路が境界線沿いに道が通じていて、そのうちのどこかが富田林の最西端になると考えられます。
それにしても狭山側の見晴らしが大変良いのと、金剛駅や滝谷駅とも近いので、この住宅地は人気になりそうな予感がしました。
道路がどこまで続いているのか歩いてみましょう。
遠くに山が見えてきました。方向的には岩湧山のあたりだと思われます。
右側(西側)でも宅地が造成されていますね。富田林・大阪狭山両市にまたがっての宅地開発のようなので、おそらく狭山側の住宅地と考えられます。
道はまだまだ続きます。
一部では畑になっているところも残っています。このあたりから伏山の古い道とアクセスできるようになっているようです。
歩きながら位置関係を確認すると、そろそろゴールに近づいてきたようです。
今日は工事が休みだったので静かでしたが、平日なら激しく工事車両が動き回っているのでしょうね。
どうやらこの道路のゴール地点が見えてきました。
これは今歩いていた道を反対側から撮影したものです。緩やかに下ってきたことがわかります。
赤いところがこの道路の終点付近のようです。こちら側も見ても立ち入り禁止などの表記がなかったので、やはり歩くのは問題なかったようです。
こんなところに小さなため池がありました。この池は地図にも載っています。さらにこの小さな池付近が新しい富田林の最西端となったようです。
ちなみにこのあたりはかつて伏山新田と呼ばれていたようです。歴史を調べると江戸時代初期の1656(明暦2)年に、錦郡村の錦郡新田(須賀)と伏山新田の開拓を幕府の命により開墾が命じられ、伏山新田ができました。
それが令和の時代になって田んぼから新たに住宅地に代わるという流れのようです。
ここで旧道側に入ってみましょう。
旧道側は道幅も狭く道路状況はあまりよくないようです。車が普及する前から使われたのでしょうね。
旧道を歩いていくと先ほどの工事中の道と再合流していました。
南側にすでに完成した住宅が並んでいます。今歩いたところも将来的にはこのようになるのでしょう。
ちなみに地図で確認すると建物群は大阪狭山市になりますが、道路からこの撮影したあたりは富田林市のようです。
境界線付近になっていた塔です。この塔のあたりの地図を見ると、市境が変わる前は大きく東に張り出していた狭山側でしたが、今回の変更で富田林側になったようです。
もちろんこれは別の用途で使われるものですが、不思議と富田林の西の果てを示しているような気がしました。
市境が変わったあたりの道路と造成地域
住所:大阪府富田林市伏山1丁目
アクセス:南海金剛駅から徒歩10分
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