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【富田林市・河内長野市】第三の高野街道「中高野街道」を西高野街道の分岐点から南海滝谷駅近くまで歩いた

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野駅前で一本の街道となる高野街道は、富田林市を縦断して京都方向に向かう東高野街道と、大阪狭山市や堺市を通っている西高野街道が有名で、どうしてもクローズアップされやすいですね。

しかし、高野街道はこのほか中高野街道と下高野街道というのがあり、合計4つです。今回は中高野街道を歩いてみました。西高野街道の合流点から中高野街道を富田林市の南海滝谷駅近くまでの様子をご紹介します。

中高野街道と西高野街道の合流点です。今回はここからスタートしました。

中高野街道について簡単におさらいすると、大阪と京都を結ぶ京街道の守口宿で分岐している街道で、大阪市内の東側を縦断するように南に続いています。放出(はなてん)や布施、平野郷を過ぎて大和川を渡り、松原から狭山へと続きます。

狭山で下高野街道と合流し、富田林の滝谷駅付近を通って最終的に河内長野市の西高野街道と合流するというルートになっています。

画像の真ん中あたりに、地蔵堂と石灯籠が見えます。この場所から左方向は西高野街道で、右側、画像で見るとちょうど直進方向なのが中高野街道です。

というわけで中高野街道に入りました。住所を見ると河内長野市楠町東に該当します。

住宅が並んでいる中を歩いていきます。古い街道らしく微妙に道が曲がっているのがわかりますね。

途中には松ヶ丘公民館があります。

さらに歩いていきましょう。

ここで国道310号線と交差します。ここはちょうどカイゲンファーマ長野工場のあたり。

国道を越えて中高野街道をさらに歩きます。

明確な標識が無いので、残念ながらその場ではわからなかったのですが、この道の途中で富田林市内に入ります。

あとで確認しましたが、どうやら左手に見える住宅の先に細い路地があって、そこが市の境だったようです。なのでこの位置は河内長野市松ケ丘東町になります。

こちらのインテリア工房Luoda worksさんは、すでに住所が富田林市須賀になっています。

ということで中高野街道は富田林市内に入りました。

市は変わりましたが、周辺の雰囲気は大きく変わっていません。

古い街道を歩くと地蔵堂を見ることが良くあります。中高野街道は画像のこの位置から見て左側の道になります。

このように急な下り坂になっていました。

坂を下ってさらに歩いていくと、

南海高野線が見えてきました。地図で確認すると正面に見えるのが南海滝谷駅のホームになっているコンクリートようです。

滝谷駅は見えたようですが、中高野街道をもう少し先まで歩いてみましょう。

線路と並行している、視界が開けたところに出ました。

地域生活総合支援センターワークくみのきという施設が見えますが、このくみのきは、狭山の地名「茱萸木」のことのようです。

つまりこの建物は狭山にあるということで、富田林市内ではありますが境界線上になっているわけです。

中高野街道から西側の風景。地図で確認するとこの辺りは大阪狭山市でした。

逆に東側を見ると、線路沿いに小さな児童公園があります。こちらは富田林市の伏山5号遊園のようです。

このあたりは富田林でも最も西側に位置する伏山(ふしやま)地区です。金剛の住宅地を形成している羽曳野丘陵よりもさらに西側は大阪狭山市の印象があるのに、富田林市であるのは珍しい気がしました。

また後日、伏山地域をじっくりと散歩しないといけませんね。

滝谷駅方向に行ける踏切があったので今回の町歩きはここでいったん終わることにしました。

中高野街道はここから最終的に大阪府守口市まで続いているそうで、さすがにそこまで歩くのは大変です。

しかし今回のように、河内長野市と富田林市を歩くくらいならそんなに距離もないので、気軽な歴史散歩には最適です。

中高野街道(河内長野市と富田林市)
住所:大阪府河内長野市楠町東、大阪府富田林市伏山
アクセス:南海滝谷駅、千代田駅から徒歩10~20分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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