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秋篠宮さま誕生日会見の中身と、改めて思い出したあの本『秋篠宮』のこと

篠田博之月刊『創』編集長
秋篠宮さま(以前の会見)(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

昨年の会見に比べて曖昧な内容ゆえに「突っ込み」も

 11月30日、秋篠宮さまの誕生日ということで、事前に収録してあった会見内容が一斉に報道された。昨年は折しも長女・眞子さんの結婚というタイミングもあり、バッシング報道への対応など多少踏み込んだコメントもされて大きな注目を浴びた。それに比べると今年は、眞子さんについての質問には本人の意向でノーコメント、宮内庁のメディア対応についても昨年に比べると曖昧な見解だった。

 ただ宮内庁のメディア対策の強化、特にSNSの活用については、既に報道されているように増員などの予算措置がとられており、何らかの動きが出てくると思われる。秋篠宮さまも会見でSNSの件に言及するなど、皇室情報をどう発信していくかについては、検討がなされているのは間違いないだろう。

 もうひとつ宮内記者会の質問では、佳子さまの結婚が近いのではという報道が週刊誌で相次いでなされていることに鑑み、それについての質問もあった。秋篠宮さまの答えはこうだった。

《結婚についてですけれども、今、特に何か話し合っているということはありません。また、女性皇族が結婚後も皇室に残ることと、娘のその意思の尊重ということにつきましては、私は今までも本人の意思はできる限り尊重する、という立場をとっておりました。一方で、結婚後も内親王が皇室に残ることというのは、これは制度のことであって、そのことについて私が何か申すことではないと考えております。》

 皇室情報発信の問題については、最初の答えは曖昧だったが、記者会側もそう思ったのか、関連質問が幾つかなされている。最初の答えは《皇室の情報発信というものも、正確な情報を、何て言いましょうかね、タイムリーに出していくということが必要であるとともに、どこにそういう、その最もきちんとしたと言うか、正確な情報がどこにあるのかということが分かることも大事なことだと思っています。》だったが、追加質問はこうだ。

《1問目にございました皇室の発信についてですけれども、発信の基準というのは難しいかもしれませんけれども、発信の在り方として、宮内庁が間接的に、例えば殿下がこのようにお考えだという説明をするのと、殿下が直接的に、殿下の主語で私はこうだと発信するのと、そういうやり方があると思いますけれども、その辺は、殿下はどのようにお考えでしょうか。》

 それに対して秋篠宮さまはこう答えている。

《皇室のことの発信という点で言えば、やはり間接的でない方がストレートに伝わると、私は思います。ただ、宮内庁のホームページでそれをするのが適当なのかどうかというのは、また考えないといけないことかなと思うのですね。宮内庁のホームページ、イコール皇室のホームページなのか、それとも宮内庁という皇室を支えている一つのお役所が皇室のことを発信しているのか、そのあたりの位置付けも今後、検討していく必要があるのではないかなと思います。》

 記者側からはさらにSNS活用について、あるいは昨年の会見で表明した報道に対する対応の基準づくりについて関連質問がなされている。

 全文はネットニュースに掲載されているから、ここでまたそれを引用するのは割愛しよう。昨年に比べると全体として曖昧なのだが、秋篠宮さまが皇室情報の発信のしかたについて関心を持っていることは推察できる。それは恐らく秋篠宮家だけでなく天皇夫妻や宮内庁も含めて関心事になっているのだろう。

新しい皇室情報発信について宮内庁が模索

 以前も書いたが、10月に私は情報発信について宮内庁の見解を聞くべく取材申し入れを行った。対面取材は宮内記者会以外応じていないという従来からの「塩対応」だったが、おやと思ったのは質問を送ってくれれば回答すると言ったことだ。従来は記者会以外にはこういう対応もなされなかった。ちなみにファックスで届いた回答もなかなか興味深いものだった。再度紹介しよう。情報発信について宮内庁が検討していることをはっきり認めている。

――宮内庁が検討していると言われる情報発信についての改革は、昨年の秋篠宮さま会見での提案が一つのきっかけなのか。

〈そうではありません。それ以前から検討課題として考えてきたものです。〉

――SNS活用という方針は既に決まっていることなのか。

〈検討する媒体の中には「SNS」も含まれる旨、報道機関に対して、8月30日に宮内庁の令和5年度概算要求の説明をした際に言及しましたが、あくまでも検討する媒体の一つであり、「SNS」を広報活動に活用すると決定した事実はありません。〉

――これまでの宮内庁ホームぺージ「皇室関連報道について」はどうなるのか。

〈宮内庁ホームページの「皇室関連報道について」のページについては、当該ページに記載の考え方に沿って、今後も必要に応じ、情報発信を行ってまいります。

 なお、今後、ホームページについて、必要な見直しを行っていくことを考えており、その内容については、今後検討してまいります。〉

思い出すのは5月に反響を呼んだあの本

 皇室情報の発信のしかたをめぐって何らかの新しい動きが来年あたり出てくるのではないかと思われるのだが、今回の秋篠宮さまの見解も含めて皇室情報の発信に関して思い出すのは、今年5月に元毎日新聞記者・江森敬治さんの『秋篠宮』(小学館)という本が刊行されて大反響となったことだ。

 刊行当時の大反響は、ほとんど眞子さん騒動に関する部分で、秋篠宮さま自身の言葉が紹介されていたため、週刊誌やワイドショーが大きく報道したのだった。しかし、当時私は同書を読んで、別の感想を抱いていた。週刊誌などが飛びついた眞子さん騒動の部分は、全7章のうちの第1章だけで、実は同書をよく読んでみるとその後の章に興味深い話がたくさん書かれていた。

江森敬治さんは以前にも秋篠宮さまについて書いた著書が(筆者撮影)
江森敬治さんは以前にも秋篠宮さまについて書いた著書が(筆者撮影)

 そもそもこの本は、秋篠宮さまと個人的につきあいのあった江森さんだからこそ聞けた秋篠宮さまの肉声が書かれているのだが、これが世に出ることの意味について著者の江森さんも秋篠宮さま自身もある程度理解し、普段はなかなかストレートに伝わらないその考えをこういう形で社会に伝えようという意志が働いていることは明らかだ。

 その意味でこの本は、当事者のどういう意志で出版されたのかを含めて、これ自体新しい皇室情報の発信であるように思われる。そう思って読むとかなり意味深なのだ。宮内庁の公式ルートでない情報発信についての考えも今回の会見で秋篠宮さまは言及されたが、この本も、自分の考えを公式ルートでない形で世の中に伝えたいという秋篠宮さまの意志のあらわれであるように思える。

 そういうことを感じて、私は江森さんに取材申し入れを行い、そのインタビューを『創』11月号に掲載した。第1章以外の内容について聞きたいという趣旨でインタビューを申し入れてきたのは初めてです、と江森さんは言っていた。

 今回の秋篠宮さま会見とあわせて、この江森さんが語った秋篠宮さまについての話を、ここで紹介しようと思う。なかなか興味深い内容なのだ。

眞子さん佳子さまへの思いと「ジェンダー平等」

――江森さんの『秋篠宮』は週刊誌が大きく取り上げて話題になりましたが、それらの報道ではほとんど眞子さんの結婚問題を書いた第1章しか取り上げていなかった。でも読んでみるとわかりますが、第2章以下に興味深い話がいろいろと書いてあります。

江森 この本で触れているSDGs(持続可能な開発目標)の一つにも掲げられているジェンダー平等に関する部分などに関心を持っていただき、このようにインタビューしていただくのは篠田さんが初めてかもしれない。その意味ではきょうのお話は私としてもありがたいです。

 そのほかにも今回、私も秋篠宮さまから初めて伺う話がたくさんありました。小さい頃の東宮御所での生活やご両親とどんなやり取りがあったとかいう話は、すごく面白いなと思いました。

――眞子さんの結婚問題が一段落したら次は佳子さまの結婚だという週刊誌報道もなされているわけで、その辺について最近、お聞きになってはいないですか。

江森 私は全く知りません。元々、『秋篠宮』という本は、眞子さんの結婚について書くためにまとめたわけでありません。確かにタイムリーな話題ですのでマスコミが触れざるを得ないところはあるし、世間が関心を呼ぶことも理解できますが、著者としては、その後の第2章以下を読んでいただきたい。ジェンダー平等の問題とか、日本国憲法を守る姿勢、あるいは天皇陛下や皇族方の自由や人権についてどう考えたらよいかなど、第2章から第7章までの記述が私が訴えたい内容であり、問題を提起したい部分です。

――大変興味を覚えたのは、第4章で秋篠宮さまがジェンダー平等の考え方を持っていると、やや強調気味に書かれていたことです。

江森 それについては会見でご本人も、仕事をする上で女性皇族も男性皇族も「違いは全くない」と言っています。秋篠宮さまは皇嗣となりましたが、皇嗣職は、従来の侍従や女官という名称をやめて宮務官にしたわけです。男性も宮務官ですし、女性も宮務官です。性別に関係なく、その人の適性や能力に応じた仕事の割り振りを目指しています。

――でもその考えを推し進めると、眞子さんの結婚も女性としての自立を認める立場からは反対する理由がないですよね。

江森 秋篠宮さまは憲法を根拠にして結婚を認めたわけですが、ただ、そうはいっても一方で眞子さんは内親王という重い立場でもあるわけです。「国民と苦楽を共にする皇室」ですから、眞子さんの結婚は多くの国民の支持や理解が必要です。そうした理解が得られていないと秋篠宮さまが判断し、皇族の正式な婚約に当たる納采の儀をはじめとした一連の儀式が行われなかったのは、とても残念です。

――市民社会においては親の意向で結婚が決まるという時代ではもうなくなっています。秋篠宮さま自身も憲法を引き合いに出して「婚姻は両性の合意のみに基づいて…」と語っていました。

江森 そこはすごく難しいところです。秋篠宮さまとしては、憲法を守るということが大前提であり、皇嗣という立場では憲法に書かれていることを認めざるを得ない。一方で、眞子さんの父親という立場からするとどうか。多くの国民がこの結婚を疑問視したように、一人の父親として、この結婚を不安に思う気持ちも当然、あるわけです。皇嗣という立場と父親としての思いとのはざまで大きく揺れ続けたというのが、本当のところだと思います。

眞子さんと佳子さまの「皇室は窮屈だ」という思い

――眞子さんと小室圭さんの結婚騒動を見ていると、家柄の問題とか借金の件も含めて皇室の尊厳や伝統を壊すことになるという反発が日本社会にも、皇室の中にもあったような気がします。秋篠宮さまとしては当然、そういう声を斟酌しつつも、いろんなことを考えて判断したということですね。

江森 眞子さんの結婚に際して秋篠宮さまは「皇室としては類例を見ない結婚になりました」という感想を出されましたが、最後まで苦渋の決断だったと思います。それに尽きるのではないでしょうか。

――眞子さんが結婚にこだわったのは、自分自身の自由の獲得のためには結婚して皇室から出ないといけないと考えたという見方がありますが、それについてはどう思われますか。

江森 やはり、眞子さんの中には皇室は窮屈だという気持ちが強かったのだと思います。結婚して、早く皇室を出て、自由になりたいという思いが結婚の背景にあると推察いたします。

――そうだとすると、女性皇族が自由を求めてどんどん離れていくという、皇室にとっては困った事態になりかねませんね。

江森 だから、若い内親王さまたちの置かれている皇室の環境をもう少し変えていただきたい、検討していただきたいと、この本の中で問題提起をしています。現状のままでよいとは思いません。特に、若い女性皇族の方々が、もう少し自由に外出できるようにするとか、好きなことが気軽にできるようにするためには、どうしたらよいのか。こうしたことを特に政治家や宮内庁幹部が真剣に考えてさし上げるべきではないかと思います。

――雅子皇后さまが適応障害になってしまった要因も自分が世継ぎを産む存在としてしか見られていないことに反発があったと言われていますね。大学でジェンダー教育を受けた女性がそういう環境に置かれて適応障害にまでなってしまうというのは深刻ですが、秋篠宮さま自身はジェンダーの問題に理解を持っているということなんですね。

江森 秋篠宮さまは、ジェンダー平等や現代社会が抱える諸課題に対して理解があります。ただ一方で皇室は、長い歴史や伝統を重んじますので、ご自分のお考えとどう折り合いをつけていくのか。そのあたりが、悩まれるところではないでしょうか。

 記者会見で秋篠宮さまは「時代というのは変わっていきますので、その変化に即した皇室であることが大切ではないか」と述べています。時代の変化に対応したいと思う一方で、いろいろ悩んだり考えられたりされているのではないでしょうか。

――一般的に言えば、ジェンダーについては、皇室は世間一般よりも保守的でしょう。「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と、皇室典範に書かれていることが象徴的ですよね。

江森 ただ、皇室の中にも秋篠宮さまのように、時代の変化に敏感な方もいらっしゃいます。だから「皇族はみんなこういう意見なのだ」と決めつけてほしくないと思います。皇室の中でもいろいろな考えがあるということは知っていただきたい、というのもこの本の狙いの一つです。

――皇室に入り、窮屈になるとなると、今後、外部から皇室に嫁ぐ人がますます嫁ぎづらくなりますね。

江森 それは、とても重要な指摘です。将来、悠仁さまの結婚を考えた時に、自由に育った現代の若い女性が、今の皇室に魅力を感じるかどうか。なおかつ、結婚したら男の子を産まなければいけません。現代の若い女性があえてそうした環境に自分から進んで入っていきたいと思うのかどうかということだと思います。だから、まずは、窮屈な皇室環境をもっと改善していく必要があるのでは、と考えます。

皇族自身の声はどの程度届いているのか

――皇位継承については有識者会議で検討がなされていましたが、そう考えると、そういう場にも内親王さまたちの率直な声が反映されないといけませんね。

江森 将来、悠仁さまの結婚問題に結びつきかねない大切な問題なのだという認識が薄いのかもしれません。男系男子天皇を維持するだとか、女系女性天皇を認めるべきだとか、そういう将来的な課題も大事ですが、内親王さまたちの日々の暮らしといった皇室の現状の課題についても、有識者会議などで議論を深めていただきたいと思います。そのためには当事者の声を、政府がきちんと聞くことが大切です。秋篠宮さまや佳子さまたちの素直な意見や思いを、もっと政府が吸い上げなければいけないのではないでしょうか。もし、皇室が窮屈だとしたら、具体的にどう改善したらよいのか。警備の問題を含め、知恵を絞ってほしい。

――秋篠宮家を叩いている人たちからすると、眞子さんが皇室の伝統と異なる結婚をしたのは親の教育が至らなかったせいだ、という見方ですね。江森さんから見て秋篠宮家というのは自由な家風だという印象ではあるのですか。

江森 きちんとした社会生活をできるようにする、皇族としての立場もおいおい自覚してもらいたい、自分の関心のあることなどを深めてほしい、という教育方針があります。

――でも一方で皇室の伝統という問題もあるし、窮屈に思われる面も出てきていると…。

江森 時代が急激に変わってきていますから、皇室の制度自体が時代にそぐわなくなっている感じがします。その中に生きている人たちからすると、やはり息苦しいところが少なからずあるように思えます。

――特に女性にとって結婚問題というのは集中的にそれが現れるところですよね。

江森 本当は結婚の時に限らず、日常生活においても皇族がより自由に行動できるよう配慮が必要だと思います。「皇室に生まれたのだから少々、窮屈でも我慢をしてください」ということで済まされてよいのかどうか、これを機会に考えるべきではないでしょうか。

――宮内庁というのは、いろいろ役所の中でも一番、門戸を閉ざしているところだと思います。そうした中で秋篠宮さまの考えていることをこの本のように率直に伝えるというのは、江森さんとの個人的な関係を抜きにはありえないことですね。

江森 秋篠宮さまにご迷惑をおかけしないことを一番に心がけています。より慎重に、より注意しながら取材を進めていきたいです。

――通常ならこういう本を出す時に宮内庁の厳重なチェックが入るような気がしますが、そこは秋篠宮さまとの個人的信頼関係があるから特別だったということでしょうか。

江森 あまり詳しくお話しできないのですが、秋篠宮さまとの長年にわたる個人的なおつきあいの中で実現できたということでしょうか。

皇室情報をどんなふうに発信していけばよいのか

――恐らく秋篠宮さまの側にも、自分たちの思いをある程度、国民に知ってほしいという気持ちがあるわけですよね。

江森 秋篠宮さまも、より正確な情報を読者に提供できれば、との思いはあると推察します。

――江森さんはある意味では貴重なポジションで、今後も皇室との関わりを続けるのですよね。

江森 これからも皇室取材は続けたいと思います。

――最近話題になった佳子さまの結婚問題とか、江森さんだと「あれはどうなんでしょう」とか、秋篠宮さまに直接、問い合わせできそうな感じもしますが。

江森 そんなことはありません。秋篠宮さまがお話できないことはたくさんあります。

――秋篠宮さま自身も昨年の会見で言っていましたが、これからは皇室としてどんなふうに情報発信していくか考えていかなければいけない時代ですよね。

江森 私は、国民と皇室との健全な関係を築き上げ、発展させることが大切だと思います。令和皇室はどうあるべきなのか。国民は皇室に対して何を求めているのか。国民と皇室の理想的な関係はどういったものなのか、などなど。こうした課題や疑問を国民が真剣に考え、判断する上で、より正確な皇室情報の発信が必要になってきます。その意味でも、新聞やテレビ、ネットなどの皇室報道はとても重要です。これはあくまで私の意見ですけれども、秋篠宮さまも似たような思いをお持ちなのではないでしょうか。

――皇位継承問題を含め、皇室は今後、激動の時代を迎えるかもしれませんね。

江森 特に、若い皇族方が直接、国民に語りかけられるような機会がもっと増えてもいいのではないかと思います。難しい時代だからこそ、皇室と国民の相互理解というものが、これまで以上に重要になってくるはずです。「国民と苦楽を共にする皇室」という意味の重さを、国民、皇室の双方から考える必要があります。

――国民と皇室との新しい関わり方ができるようになれるとよいですね。皇居の一般参賀なども遠くから防弾ガラス越しに手を振るのを市民が見守るというのが現状ですが、本当は市民の間に皇族が入っていって語り合うとか。もちろん警備の問題がありますが、国民と皇室との距離がもっと近くなればいいですね。

江森 期待したいと思います。

月刊『創』編集長

月刊『創』編集長・篠田博之1951年茨城県生まれ。一橋大卒。1981年より月刊『創』(つくる)編集長。82年に創出版を設立、現在、代表も兼務。東京新聞にコラム「週刊誌を読む」を十数年にわたり連載。北海道新聞、中国新聞などにも転載されている。日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長。東京経済大学大学院講師。著書は『増補版 ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)、『生涯編集者』(創出版)他共著多数。専門はメディア批評だが、宮崎勤死刑囚(既に執行)と12年間関わり、和歌山カレー事件の林眞須美死刑囚とも10年以上にわたり接触。その他、元オウム麻原教祖の三女など、多くの事件当事者の手記を『創』に掲載してきた。

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