現代サイドバックの必須要素である「インナーラップ」を徹底解説。
サイドの攻防というのは、見応えがあるものだ。
現代フットボールにおいて、いわゆる典型的なウィングの存在は消滅しようとしている。現在、サイドアタッカーに求められるのはアップダウンの能力であり、機動力であり、決定力だ。
そして、以前、そういったウィングに与えられていたタスクをこなすようになったのがサイドバックだ。攻撃時に深みを取り、中央にクロスを送る。
昨季、チャンピオンズリーグで優勝したリヴァプールには、アレクサンダー・アーノルド、アンドリュー・ロバートソンという素晴らしいサイドバックがいた。彼らは、まさにインカンサブレ(疲れ知らず)であり、1対1の強さや攻撃時の良質なクロスで勝利に貢献していた。
■インナーラップ=内側を走るランニング
アーノルドやロバートソンの例はさることながら、近年、サイドバックには多様なプレーが求められるようになってきている。
そこで、取り上げたいのが「インナーラップ」だ。
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