大谷翔平の20代後半に164本塁打を他のスラッガーたちと比べると…
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、メジャーリーグ通算199本塁打のうち、1本目から34本目までを20代前半、その後の164本――35本目から198本目まで――を20代後半に打ち、直近の199本目は30歳の誕生日を迎えた後に記録している。20代後半のホームランは、2019年7月5日~2024年7月4日の試合で打った本数だ。
20代後半に200本塁打以上は、見落としや数え間違いがなければ、14人を数える。最多は、アレックス・ロドリゲスの237本塁打だ。
1975年7月27日生まれのロドリゲスは、2000年7月27日~2005年7月26日が20代前半。1998年から2005年までの8シーズン中、40本塁打に届かなかったのは、36本塁打の2004年しかなかった。
それでも、大谷が20代後半に打ったホームランは、決して少ない本数ではない。大谷の場合、20代後半のスパンには、短縮シーズンの2020年が含まれている。新型コロナウイルスのパンデミックにより、この年のレギュラーシーズンは1チーム60試合しかなかった。
25~29歳に164本塁打は、20代後半のスパンに2020年を含む現役選手のなかで、マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)の177本塁打に次いで多く、ノーラン・アレナード(セントルイス・カーディナルス)と並ぶ。オルソンの20代後半は、2019年3月29日~2024年3月28日。アレナードは、2016年4月16日~2021年4月15日だ。
なお、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、25歳の誕生日以降に157本のホームランを打っている。20代後半の本数は、これから、まだ増えるだろう。30歳の誕生日を迎えるのは、今から5ヵ月後の12月7日なので、今シーズンが終わるまでは20代のままだ。オルソンが記録した20代後半の177本塁打には届かないかもしれないが、アレナードと大谷の164本塁打を上回る可能性は高い。
ちなみに、30代前半のホームランは、サミー・ソーサの266本が最も多い。