【速報】新型宇宙船「スターライナー」遂に打ち上げ 米ボーイング、NASA宇宙飛行士2名を乗せISSへ
2024年6月5日、ボーイング社が開発した有人宇宙船「スターライナー」が、NASA宇宙飛行士2名を乗せ遂に打ち上げられました。スターライナーは24時間かけて国際宇宙ステーション(ISS)へ向かいます。
本記事では、スターライナーの宇宙船とミッション内容を詳しく解説していきます。
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■遂にスターライナーの有人飛行が実現!
スターライナーは、ユナイテッドローンチアライアンスのアトラスVロケットに搭載され、アメリカ フロリダ州ケープカナベラル基地から打ち上げられました。NASAの宇宙飛行士2名が搭乗しています。
宇宙へ打ち上げられたスターライナーは、24時間かけてISSへのドッキングに挑戦します。そして、8日後に地球へ帰還する予定となっています。ISSへのドッキングを経て、地球への帰還まで目が離せませんね。
■スターライナーってどんな宇宙船?
ボーイングのスターライナーは、地球とISSとの間を往復する21世紀の宇宙カプセルです。外観はロッキード・マーティンがNASAのために開発しているオリオン宇宙船と似たカプセル形状です。
高さは5.03m、直径は4.56mで、アポロ指令船よりも大きく、オリオン宇宙船よりも小さいサイズとなっています。スターライナーは低軌道への輸送のみに使用される予定のため、オリオン宇宙船のような地球外軌道まで飛行するための装置は搭載しません。
最大7人のクルーを乗せる事が出来、またはクルーと貨物の両方収容出来る設計です。生命維持装置は低軌道仕様で小型軽量化されるため、室内空間の容積は大きくとることができます。軌道上には最大7ヶ月間滞在でき、最大10回再使用できるような設計です。
スターライナーは宇宙飛行士が搭乗するクルーモジュールと、軌道上でのマヌーバ、姿勢制御などの推進機能や電力供給機能などを持つサービスモジュールから構成されています。パラシュートとエアバックシステムにより、米国製宇宙船として唯一地上への着陸が可能です。
船体は革新的な溶接のない設計で、船内にはボーイングのLED照明「スカイライトニング」や無線インターネットが備えられているほか、乗組員用にタブレット型の操作パネルが採用されています。ボーイングは2015年9月、「スターライナー」と命名しました。この名称は、同社の歴代の旅客機ストラトライナーやドリームライナーに連なるネーミングとなっています。
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