Yahoo!ニュース

食料価格高騰~新型コロナ後の価格高騰要因と食料・農業政策~

松平尚也農業ジャーナリスト、龍谷大学兼任講師、AMネット代表理事。
フィリピン・マニラ南部の倉庫でコメを運ぶ労働者(写真:ロイター/アフロ)

 石油価格の上昇とともに食料価格高騰のニュースが伝えられている(石油価格と食料価格の関連性については後述)。確かに2021年の食料の国際価格は上昇しており、国連の食料価格の統計から価格高騰を国内外のメディアが報じている。

 しかし統計結果のみをもって高騰の背景とすると様々な要因を隠してしまう。その要因には、新型コロナ以降の世界のフードシステムの混乱や各国ごとの状況の違いがある。新型コロナ以降、食料を輸入に依存する危険性はこれまでと比べ確実に高まっている中で、日本の食料自給率の低さは近い将来大きな課題となる。

 本記事では、海外の業界ニュース・現情報等を参考にして品目毎(畜産物(食肉))・穀物・植物油)に検討する。検討においては、各国状況・フードシステム・農業労働力問題に注目する。そして最後に新型コロナ以降で激変する世界のフードシステムの中で日本の食料・農業政策はどうなっているのかを検証する。

この記事は有料です。
農業ジャーナリストが耕す「持続可能な食と農」の未来のバックナンバーをお申し込みください。

農業ジャーナリストが耕す「持続可能な食と農」の未来のバックナンバー 2021年10月

税込550(記事4本)

※すでに購入済みの方はログインしてください。

購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
農業ジャーナリスト、龍谷大学兼任講師、AMネット代表理事。

農・食・地域の未来を視点に情報発信する農業ジャーナリスト。龍谷大学兼任講師。京都大学農学研究科に在籍し国内外の農業や食料について研究。農場「耕し歌ふぁーむ」では地域の風土に育まれてきた伝統野菜の宅配を行ってきた。ヤフーニュースでは、農業経験から農や食について語る。NPO法人AMネットではグローバルな農業問題や市民社会論について分析する。有料記事「農家ジャーナリストが耕す「持続可能な食と農」の未来」配信中。メディア出演歴「正義のミカタ」「めざましテレビ」等。記事等に関する連絡先:kurodaira1974@gmail.com(お急ぎの方は連絡先をご教示くだされば返信します)。

松平尚也の最近の記事