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ラグビーボールみたい!調理師が教えるロロンカボチャの安全な切り方と美味しい食べ方

racss食育インストラクター・調理師/菜園家

カボチャの美味しい季節です。ラグビーボールみたいなかたちのカボチャを見たことはありますか?
それは比較的新しい品種で「ロロン」という名前がついているカボチャです。筆者は先日初めてこのカボチャを食べて、他のカボチャと違う味わいに驚きました。

この記事では、菜園家で調理師の筆者がロロンカボチャの味の特徴と安全な切り方をご紹介します。

ロロンカボチャは滑らかで繊維質が少ない

ロロンカボチャは西洋かぼちゃに分類され、大きいものでは2kgほどに成長する比較的大型のカボチャです。
肉質は繊維質が少なく、緻密なタイプ。だから舌触りが滑らかです。そして他のカボチャと比較するとでんぷん質が多いため、ホクホク。甘みは少なめですが、熟成させるとやや糖度が上がります。

名前の由来は栗の「マロン」と「ロマン」をかけており、栗のような美味しさを追求する開発者さんの想いが込められているそうですよ。

ロロンカボチャの切り方

皮がしっかりしていて硬いのもロロンカボチャの特徴です。どのカボチャも切りにくいのが難点ですが、ロロンカボチャは形が楕円形ということも相まって、難易度が高くなります。
安全な切り方を紹介しますね。

1.両側のヘタ部分を切り落とす
ロロンカボチャはヘタの部分が飛び出していますので、ここをカットします。少し大きめにカットするとこの後の工程で安定します。このとき、カボチャの下に濡れ布巾を敷いておくと滑りません。
もちろんカットした部分もヘタを取り除いて食べられます。

2.縦に立てる

平らになった面を利用してまな板に立てます。

3.半分に切る

縦にカットしました。スプーンで種を取り除きましょう。

4.横半分に切る

ここまで切れば、あとはいつものカボチャと同じようにカットが出来ますね。

ロロンカボチャの向いている食べ方はおかず系

フライパンでソテーしたもの。実がしまっていて崩れにくい
フライパンでソテーしたもの。実がしまっていて崩れにくい

ロロンカボチャのでんぷん質の多さを生かすなら、コロッケがおすすめ。甘さが上品なので、「甘いコロッケはちょっと」と思っている人にもおすすめです。
また、緻密な肉質でねっとりした食感を生かすなら、カボチャのサラダがいいでしょう。煮崩れのしにくさを生かしてスライスした状態で加熱したものをドレッシングで和えるだけのシンプルなサラダでもどうぞ。
さらに繊維質が少なく裏ごしがしやすいので、プリンなどスイーツにも使いやすいカボチャです。

筆者はオイルでソテーしただけの食べ方も気に入りました。なめらかで後味がすっきり。他のカボチャにはない味わいですね。ロロンカボチャはおかず系のいろいろな料理に合いそうです。

まとめ ロロンカボチャの珍しい形と食感を楽しもう

ラグビーボール型の珍しいかぼちゃ「ロロン」をご紹介しました。この食感と味にはまって自分でも育ててみようと思う人も多いよう。確かに甘すぎず滑らかな味わいは他のカボチャにはない特徴です。
店頭で見かけたらぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。

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食育インストラクター・調理師/菜園家

学生時代~ハンドメイド作家時代に癒やされる観葉植物の室内栽培にはまったのち、屋外の家庭菜園に魅了され早15年。宿根草とハーブや野菜、野草、山菜系野菜や小果樹を庭で栽培しています。自然を楽しみながら育て、味わい尽くす方法を、調理師・食育インストラクター(2級)の目線から発信していきます。 北海道での家庭菜園の様子はInstagramと公式サイト「racssblog」にて公開中。

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