Yahoo!ニュース

一台四役!コンロの熱を遮断するバーナーシートの作り方【百均】鍋蓋、風防にもなる

たびんちゅや節約キャンプ旅研究家

バーナーシートはキャンプ用コンロの輻射熱でテーブルや芝生を傷めないようにするアイテムです。

シートに使用される素材は、アルミ蒸着素材、難燃素材、カーボン素材など、製造メーカーによって多種多様です。

百均からもアルミ素材のバーナーシートが発売されていますが、もう少し耐久性のあるものが欲しい…

そこで、百円ショップで売られていたシリコン製のキッチンマットを流用してバーナーシートを作ってみることにしました。

※キッチン シリコーンマットは、2023年9月の情報
※キッチン シリコーンマットは、2023年9月の情報

製作材料

製作に使用する材料は以下の2点です。

・キッチン シリコーンマット×1枚
・2.5mmのベニヤ板

その他、材料の接着用に両面テープとシリコンシーラントを使います。

今回使用するシリコン製マットのサイズは247mm×210mmと、やや長方形です。

このサイズならシングルバーナーの下に敷くには十分な大きさだと思います。

表面はマットな仕上げですが裏面はシリコン特有のツルツルした面なので、粘着テープが使えそうです。

薄いので折りたたむと、こんなに小さくなります。

ただ、このシリコン素材自体の耐熱温度は230度なのですが、こんなに薄いと断熱性は期待できませんよね。

そこで、断熱性のあるベニヤ板と合わせて遮熱板タイプのバーナーシートに仕上げます。

作り方

まずはベニヤ板をシリコンマットの形に合わせてカットします。

2.5mm厚のベニヤ板ならカッターナイフで楽に切る事が出来ます。

そして、そのベニヤ板を半分にカットします。

カットしたベニヤ板に両面テープを貼ります。

板の周囲、そして中央はX文字になるように両面テープを貼っています。

そして、シリコンマットとベニヤ板を両面テープで接着します。

シリコン素材はテープが くっつきにくいのですが、ベニヤ板とシリコンマットの位置がずれないようにする目的で使っています。

板を折り曲げると、やはり下の写真のように反発力が加わる部分は簡単にテープが剥がれてしまいます。

そこで、シリコンシーラントを使って板の折れ目部分を接着します。

マットとベニヤ板が剥がれた部分にシリコンを流し込んで、ヘラで薄く塗って接着します。

最初からベニヤ板全体にコーキング剤を塗っても良いと思いますが、重量を軽量化するために接合部分のみに使っています。

そして、24時間後。

コーキング剤が完全に乾燥すると、ベニヤ板を折り曲げてもシリコンマットは剥がれなくなります。

これでバーナーシート(遮熱板)が完成しました。

実際の断熱性

アルコールストーブを自作のバーナーシートに載せて燃焼させてみます。

燃焼中のアルコールストーブの底面は、木製テーブルを焦がすほどの高温になります。

15分後、温度計は40度を超えましたがテーブルを焦がすほどの温度にはなりませんでした。

断熱効果は期待通りです。

このバーナーシート(遮熱板)を使えば、ガソリンバーナーの輻射熱でも芝地やテーブルを傷める事はないでしょう。

鍋のフタとして

このバーナーシートは鍋のフタとしても代用できます。

使用しているシリコン製マットは「落し蓋」としても使える商品なので衛生上も安心です。

ただ、加熱中にベニヤ板とシリコン製マットの間にある空気が膨張して表面がボコボコになる事があります。

まあ、時間が経過すると戻るので問題ありません。

ストーブの風防として

風の弱いストーブの風防としても便利に使えます。

アルコールや固形燃料で燃焼するストーブを使う時には便利です。

テーブルとして

そして、百均の「脚付き焼き網」と合わせる事でテーブルとしても活用できます。

自作したバーナーシートと焼き網をダブルクリップで両サイドから固定するだけです。

ソロ用のミニテーブルとして十分に使えます。

最後に

一般的なバーナーシートの様に小さく折り畳むことは出来ませんが、マルチに使う事ができて便利です。

折り畳んで収納する時は、内側にクッキングシートを挟んでおくとシリコン面のくっつき防止になりますので、おススメです。

簡単に制作できますので、ご参考までに。

節約キャンプ旅研究家

お金を掛けずにキャンプや車中泊をしながら野宿旅を楽しむ方法や旅のトラブル対策などを紹介しています。 他にも自作のキャンプ道具やキャンプ・車中泊の裏技なども発信しています。

たびんちゅやの最近の記事