パラグアイに韓国2-2ドロー、日本4-1圧勝。敵将スケロット監督と韓国メディアはどう評価した?
韓国代表は6月10日、水原ワールドカップ競技場で開催されたパラグアイ代表との国際親善試合で2-2で引き分けた。
韓国は前半23分と後半49分にミゲル・アルミロンにゴールを決められて0-2でリードを許したが、韓国のエース、ソン・フンミン(トッテナム)のFKと後半アディショナルタイムにチョン・ウヨン(フライブルク)のゴールでどうにか同点に持ち込んだ。
この試合について韓国のパウロ・ベント監督は「いい試合ではなかった。我々が試合の主導権を握ったが、最善の解決策を探すことはできなかった。ミスが2失点につながった。しかし今日の試合でもっとも重要な点は、最後まで諦めず努力したことだ」と語っている。
パラグアイは韓国戦に先立ち、2日に日本代表と対戦して1-4で完敗を喫した。パラグアイのギジェルモ・バロス・スケロット監督は韓国戦後に日本戦との違いについてこう語っている。
「どちらのチームが優れているという前に、日本戦は到着1日後に試合をした。新型コロナの影響で、ホテルからも出られなかった。その後に合流した選手も日本戦にはいなかった。そういった面では日本と違いがあったし、韓国戦は7日間も準備でき、新たに選手も合流した」
日本戦はコンディション調整不足で4失点で敗れたが、韓国戦には万全な準備で挑めたことが2点の先制につながったという。日本と韓国のチーム力の優劣ではなく、あくまでもパラグアイのチームコンディションが影響したという。
露呈した守備への不安
しかし韓国メディアは、カタールW杯の本番と見据えた場合、パラグアイとの2-2の結果は満足いく試合内容ではないと見る。
「MHNスポーツ」は特に守備陣への不安が大きいと強調している。
「韓国は守備でも攻撃でもパラグアイを圧倒することができなかった。守備は相次ぐミスでピンチを招いた。DFチョン・スンヒョン(金泉尚武)はボール処理ができる状況から相手にボールを奪われて失点につながった。また、幾度もパスミスをして、ポジション取りにも問題があった。ディフェンシブハーフの不在は守備陣の不安を大きくさせた。主力DFのキム・ミンジェ(フェネルバフチェ)とMFチョン・ウヨン(アルサッド)の空白を埋めることができなかった。下半身と腰が弱まった韓国は苦戦するしかなかった」
14日エジプト戦でソンvsサラーのプレミア得点王対決
韓国は14日、ソウルワールドカップ競技場でエジプト代表と対戦する。エジプト代表にはFWモハメド・サラー(リバプール)がいるが、ソン・フンミンと今季プレミアリーグ得点王対決として注目の一戦となる。
韓国は今回のパラグアイ戦をカタール・ワールドカップ(W杯)で同組のウルグアイの仮想相手としていた。エジプト戦は露呈した守備への不安を取り除く作業が急務となる。