最近発売されたバラエティに富む「カップヌードル」3品食べ比べ
最近発売された「カップヌードル」3品
今回は、最近発売された「カップヌードル」シリーズの商品3品をレビューします。ビッグサイズ、汁なし、さらにはカップライスとバラエティに富んでおり、さすが独創性が強い「カップヌードル」シリーズらしいラインナップとなっています。
「カップヌードル 暗殺者のパスタ風 ビッグ」
まずは「カップヌードル 暗殺者のパスタ風 ビッグ」。何とも物騒な商品名ですが、「暗殺者のパスタ」とはニンニクや唐辛子を効かせ焦がし風味が香るトマトパスタのことで、「殺人的なうまさ」とか「殺人的な辛さ」から「暗殺者」と名付けられたとのこと。そのパスタの味を「カップヌードル」で再現したビッグサイズの商品となっています。
トマトベースにニンニクや唐辛子を効かせて焦がし風味をつけた「暗殺者のパスタ」風のスープに、太めのカップヌードルの油揚げ麺と、謎肉、キャベツ、トマト、赤唐辛子といった具が合わせられています。
トマト味、焦がし風味、ニンニク、そして唐辛子の辛味といった要素をすべて感じ取れるスープで、特にトマトとニンニクの相性が抜群。
一方で、多くの特徴が並び立つためそれぞれを引き立てようとしてか、どの味もパンチがやや乏しい印象で、特にトマト味については「チリトマトヌードル」に比べると物足りなく感じました。
麺はカップヌードルの中でも幅広で太めのタイプが用いられており、多少パスタらしい形状が意識されているものと思われますが、食感はまったくパスタらしくありません。「パスタ風」というにはあまりに通常運転の「カップヌードル」なので、パスタらしさにはあまり期待しない方が良さそうです。
「完全メシ カップヌードル 汁なしシーフードヌードル」
続いては「完全メシ カップヌードル 汁なしシーフードヌードル」。栄養食「完全メシ」ブランドから初となる「カップヌードル」の商品が登場し、しかも汁なしの焼そばという変則ぶり。
「完全メシ」なので栄養価の高さはもちろん魅力ですが、「シーフードヌードル」の変わり種としても気になる存在ではないでしょうか。
シーフード味のソースに中細で縮れのついたノンフライ麺と、イカ、かにカマ、たまご、キャベツといった「シーフードヌードル」らしい具が合わせられています。
ソースはいつもの「シーフードヌードル」のスープよりまろやか濃厚で、栄養食らしい多少の雑味がソースの味に重厚感を加えています。シーフードヌードルほどのパンチはないものの、グッと旨みが押し寄せてくる印象でした。
いつもの「シーフードヌードル」は油揚げ麺ですが、今回はノンフライ麺が用いられています。あのいつもの麺ではない時点でもはや「カップヌードル」ではない気もしますが、細めながらずっしり重厚感があって、旨みの濃いソースと好相性。いつもとは別の魅力が感じられました。
もちろん油揚げ麺より脂質が少なくてヘルシーでもあり、「完全メシ」なので麺にも栄養価たっぷりです。
「日清カレーメシ カップヌードル カレー味」
3つめは「日清カレーメシ カップヌードル カレー味」。カップライスなので麺ですらなく、「カップヌードル」というより「カレーメシ」なのですが、「カレーメシ」で「カップヌードルカレー」の味が再現されています。
「カレーメシ」はスパイシーな味付けの傾向があるのに対し、「カップヌードルカレー」はポークと野菜の旨みがある濃厚なマイルドなカレー味なので、両者の傾向はまったく異なるのですが、今回のルゥは「カップヌードルカレー」のマイルド系の味でありつつもややスパイシーとなっており、両者の中間の印象。
ポークや野菜といった「カップヌードル」の要素は揃えつつもいつもよりスパイシーで濃厚感がややライトなので、「カップヌードルカレー」とは少し別物に映りました。
具は、謎肉、ポテト、ニンジン、ネギ。いずれも見覚えのある「カップヌードルカレー」に入っているもの。具の量は「カップヌードルカレー」ほどありませんがカップライスとしては多め。
謎肉は少ないですが、ポテトが「カップヌードルカレー」らしさを再現できており、ルゥよりも具の方が本家の味の再現性が高かったです。
「カップヌードル」のレンジの広さを感じさせる3品
今回の3品は、パスタを再現した大盛カップ麺、「完全メシ」の汁なし、さらには「カップヌードル」味の「カレーメシ」で、3品揃ってノーマルな「カップヌードル」とはいえませんが、ブランドのレンジの広さを感じさせる3品でした。
特に「完全メシ カップヌードル 汁なしシーフードヌードル」は、栄養価の高さとおいしさが高レベルで両立できており、栄養価を置いておいても「シーフードヌードル」らしさと新たな魅力を感じられてオススメです。