【京都市西京区】上桂で18年愛される小さなパン屋さんのラインナップが凄すぎる レーズンブレッド絶品!
阪急上桂駅から東へ歩いて直ぐのところに「笑顔こぼれる焼きたてパン パンくま」と書かれたのぼりを発見しました。小さな店構えですがなんとなくほのぼのとしたイメージに魅かれて、2024年5月10日に入ってみることに。
店内には片方にしかないオープンディスプレイに美味しそうな少し小ぶりの総菜パンや菓子パンがあふれんばかりにたくさん並んでいます。店主の平尾雅史さんに伺うと優に80種は超えるのだそう。
洋なしやグレープフルーツのブリオッシュや、きな粉やさつまいもベーグルなどのベーグル類、ブリサン、シナモンロール、レモンカードのマフィン、ラズベリーキャラメルマフィン、もちろんカレーパンやクリームパン、コロネなどのオーソドックスなものも。
売り切れ商品から少しずつ焼きたてを追加したり、時間によって陳列が変わることもあります。いくつか購入して家で食べてみました。表面が薄く固めの生地で香ばしいカリカリ感のある小ぶりのパンの中にレーズンがいっぱい入ったレーズンブレッドが美味しい。干しブドウにシナモンを振ってラム酒に漬け込むところから作るひと手間かけた自家製です。
キャベツとウインナーのフランスパンは中に包み込まれた具材とシャキシャキキャベツがパン生地と絡み合って出てくる新食感で美味しい。金の延べ棒に似ているところからその名が付いたペピットは、ブリオッシュ生地にカスタードクリームなどを挟んで二つ折りにした逸品で、食べやすく優しい甘さが良い感じです。
18年前、百貨店に勤めていた雅史さんが脱サラして、妻の律子さんと二人でこの地域に帰ってきて、当初は実家の駐車場で開業しました。当時は3人しか入れないびっくりするくらい小さな店だったそうです。パン造りはほとんど独学ですが、夫婦2人3脚でカレーのルーやソース、カスタード、練乳クリーム始め、フィリング(具材)を一から手作りし、試行錯誤を繰り返して、今日までやってきたといいます。
今では、近くの医院から要望に応じてオリジナルの1歳誕生日パンを作成したり、体験学習に小学校の児童さんがやってくることもあります。年に1度だけ4月に行われる「子どもパン」は、大人は中に入れない子どもたちだけのパン購入体験ができる楽しい行事です。近くの高校の売店にも出店していて、こちらはバイトさんと一緒に雅史さんが店頭に立っています。
地元で愛されているパン屋さんへぜひ立ち寄ってみてください。ちなみに店名「パンくま」の由来は、雅史さんの父上が熊次郎さんで「魚くま」という魚屋さんだったからですって!
「パンくま」(外部リンク) 京都市西京区上桂宮ノ後町31−9 075-393-1771