【目黒区】香り・風味豊かな十割そばを美しい九谷焼の器でいただく「石臼挽き蕎麦 とよじ」
自由が丘駅北口に広がる美観街の中に2023年オープンした「石臼挽き蕎麦 とよじ」。場所は24時間営業の立ち食い蕎麦「そば新」の跡地です。
駅前再開発で休業・移転・閉業などが相次ぐ自由が丘駅前周辺のお蕎麦屋さん。その中で新しい蕎麦店オープンは嬉しいニュースでした。
おじゃまするチャンスがなかなか訪れなかったのですが、今回ようやく遅めのランチで「石臼挽き蕎麦 とよじ」のお蕎麦をいただくことができました。
モダンでおしゃれなインテリア、カウンター6席のみの「石臼挽き蕎麦 とよじ」
お店はカウンター席だけで客席は6席。こぢんまりとしたたたずまいの「石臼挽き蕎麦 とよじ」ですが、シックで大人っぽいインテリアで落ち着けます。
15時近い時間でしたが先客がお2人いらっしゃいました。
お蕎麦は「冷たいそば」「温かいそば」の2種類、一品料理もあります
「石臼挽き蕎麦 とよじ」のメニューはとてもシンプル。「冷たいそば」「温かいそば」の2種類で、天ぷらそばやたぬきそば、きつねそばなどはありません。
辛味大根でいただくお蕎麦が大好物なので、冷たいそばの「おろし」を注文。オーダーが入ると、厨房にある機械押し出し式の製麺機から十割そばが出てきて、1人前分を茹でてくれます。
「石臼挽き蕎麦 とよじ」では九谷焼の器を使用、つややかなお蕎麦を際立たせています
「冷たいそば おろし(辛味大根)」が提供されてきました。こちらの冷たいおそばはぶっかけ式での提供。
しかも器は目にも鮮やかな美しい九谷焼です。九谷焼は石川県の伝統工芸で、骨とう品ともなるとなかなかのお値段がつく、海外からも人気の焼物です。
山水、花鳥などをモチーフに「五彩」と呼ばれる赤、黄、緑、紫、紺青の五色の絵の具を厚く盛り上げて塗る彩法で、独特の色使いが特徴。
地味な色合いのお蕎麦ですが、九谷焼の器に盛りつけられるとなんとも美しく、食欲をそそります。
パンチのある辛さで蕎麦の風味を引きたてる「石臼挽き蕎麦 とよじ」の「おろし」
お蕎麦はつるんとした喉ごしコシのあるしなやかさ。蕎麦の風味が口いっぱいに広がります。
お蕎麦の上には辛味大根がたっぷり。粗削りのかつお節もふんわりと添えられていました。
青々としたネギのお隣に添えられているのはもみじおろしです。
この辛味大根、かなりガツンとくる辛さ。水分が少ないのでつゆが薄まらず、最後までさっぱりおいしくいただきました。
お店の方がお蕎麦を食べ終わりそうなタイミングで温かいそば湯と小鉢を出してくれます。残ったお蕎麦のつゆとわさびを少し、小口ネギを入れてゆっくり味わいました。
島根名物の「赤天」や地酒も置いてある「石臼挽き蕎麦 とよじ」
メニューに島根県浜田産の「赤天」を発見。「赤天」は魚(飛魚)のすり身に唐辛子を練り込んだ、ピリ辛風味のご当地グルメです。
以下の写真は、出雲へ古代史オタク旅行を楽しんだ際、出雲空港3階ロビーにある「出雲の國 麺家」で食べた「島根名物盛り合わせ(赤天・飛魚野焼き)」です。
この時、「赤天」を初めて食べましたが、そのおいしさに感動。「飛魚野焼き」は出雲名物のかまぼこです。こちらもビールのアテにぴったりなおつまみでした。
「赤天」は一般的にイトヨリダイやスケトウダラのすり身などで作られることが多いようです。
「石臼挽き蕎麦 とよじ」では島根の地酒、邑南町・池月酒造のお酒も置いてあります。「池月」は昔ながらの木槽(きふね)しぼりで2日半かけてもろみを作っているそう。
米の旨味と甘味がしっかりと引き出された伝統の酒造り。次回は「赤天」をおつまみにお酒と蕎麦をじっくりと楽しみたいと思いました。
【店舗概要】
石臼挽き蕎麦 とよじ(Rettyページ)
営業時間:水曜・木曜・金曜 11時30分~18時30分/土日祝 11時~18時、月曜・火曜休み
住所:東京都目黒区自由が丘1-12-6