Yahoo!ニュース

47歳。「話しやすいけれど自信なさげで不安になる」と言われて結婚できません~おみおじリポート183~

大宮冬洋フリーライター
福祉施設の施設長。人の気持ちに寄り添える朗らかな男性です。(本人提供)

自信はないけれど卑屈ではなく、朗らかで話しかけやすい人

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
 自信はないけれど卑屈ではない人とは仲良くなりやすいと自己分析しています。自信満々に振る舞う人には「客観性が足りない」もしくは「僕に心を開いていない」のどちらかだと感じるからです。また、いじけている人とは似た者同士でトラブルが生じやすいので距離を置くようにしています。
 首都圏にある福祉施設で施設長を務めている原口正治さん(仮名、47歳)は、「自信がないけれど卑屈ではない(卑屈に見えない)人」の典型例。エッセンシャルワークの組織リーダーという大事な仕事に就きつつ、食事会などでは朗らかでとても話しかけやすい雰囲気の男性です。同い年ということもあり、初対面ですぐに打ち解けてしまいました。

焼肉屋にて。体重は現在88キロ。冒頭の写真は3年前に撮ったもので75キロ。「太ったのが顔に出ないと言われますが、健康に良くないのでウォーキングやランニングでダイエットしているところです」(本人提供)
焼肉屋にて。体重は現在88キロ。冒頭の写真は3年前に撮ったもので75キロ。「太ったのが顔に出ないと言われますが、健康に良くないのでウォーキングやランニングでダイエットしているところです」(本人提供)

自分の関心事に興味を持ってもらったりするとすぐに好きになってしまいます

 原口さんの「自信のなさ」は僕が感じたことではありません。明るく振る舞いつつも、いろいろ考え過ぎてしまう性格を本人が自覚しているのです。
「婚活で真剣交際まで進んだことも2回ありますが、その先の結婚には進めませんでした。お世話をしてくれた方から、『原口さんは話しやすいけれど自信なさげなところが女性を不安にさせる』と指摘されたことがあります。お見合いして連絡先を交換してデートをしても、『この人は自分に関心を持っていないんじゃないか?』と心配になってあきらめたりフラれたりするパターンが少なくありません。それでますます自信を無くすのは悪循環ですよね。逆に、自分の関心事に興味を持ってもらったりするとすぐに好きになってしまいます(笑)」
 自分に関心を持ってくれた人を好きになるのは悪いことではないと思います。でも、度が過ぎると相手を疲れさせてしまいますよね。僕も原口さんと同じような傾向があるので気を付けなくちゃ……。

自作のナポリタンスパゲッティ。「酒・タバコはやりませんが食でストレス解消をしてしまうことがあります」。自覚しているなら食生活にも気を付けましょう!(本人提供)
自作のナポリタンスパゲッティ。「酒・タバコはやりませんが食でストレス解消をしてしまうことがあります」。自覚しているなら食生活にも気を付けましょう!(本人提供)

いったい何をくすぶっているんですか? 原口さんはすぐにでも結婚できます

「いったい何をくすぶっているんですか? 社会的に弱い立場にいる人たちの気持ちがわかり、しかもそれを立派に仕事にして一人暮らしをしている原口さんはすぐにでも結婚できます。自信を持ちましょう」
 原口さんにすっかり同調した僕とは対照的に、マチコ先生は不思議そうな顔をしています。グズグズと考え過ぎずに行動しなさい、ということですね。
 ちなみにマチコ先生はお見合いなどでお断りされたほうを一方的に注意することはありません。むしろ、「自信なさげで不安になる」などという理由で断る女性は重点的に指導しています。原口さんのように女性慣れはしていないけれど志を持って真面目に働いている男性のほうが「当たり」の確率ははるかに高いからです。原口さん、今の仕事について少し教えてください。
「今の施設では10年以上働いており、3年ほど前に施設長に任命されました。一般的にはソーシャルワーカーと呼ばれる職種で、うちは通所で利用者さんの就労準備などをお手伝いしています。上から目線で教えたりするのではなく、利用者さんと一緒に前向きな時間を共有することが私たちの基本姿勢です」

社会貢献活動や芸術・サブカルチャー全般に興味がある原田さん。体を動かすことも好きで、若い頃は柔道に打ち込み、今は登山にハマっています。「奥多摩、秩父、丹沢など日帰りで行ける低山が中心です」(本人提供)
社会貢献活動や芸術・サブカルチャー全般に興味がある原田さん。体を動かすことも好きで、若い頃は柔道に打ち込み、今は登山にハマっています。「奥多摩、秩父、丹沢など日帰りで行ける低山が中心です」(本人提供)

本人だけではなくその家族も支援する仕事。理想の施設を開業するのが仕事上の目標です

 原口さんの職業選択には自分と家族の過去が影響しています。原口さん自身は大学時代のうち3年生の期間はほぼひきこもり状態だったそうです。
「入学したらなぜか勉学に興味が持てなくなってしまったのです。同級生とも疎遠になり、大学に行く気持ちがなくなりました。それでも数少ない友だちが声をかけてくれて、ゼミナールの先生も温かい方でなんとか卒業できたのです」
 実の兄も精神的に不安定だったことがあり、一時期は家庭内が大変だったそうです。だからこそ、本人だけではなくその家族も支援する仕事に興味が出てきた原口さん。大学を卒業してから専門学校に通って精神保健福祉士の資格を取得しました。今も学びをやめていません。
「いずれは独立して、自分なりに構想している施設を開所するのが仕事上の目標です」
 苦しいこともあった青春時代を糧にして前を向いて歩み続けている原田さん。その傍らに優しいパートナーがいてほしいと思います。

春の山の魅力は「広葉樹の芽吹きを感じられるところ」だと熱く語る原口さん。「傾斜を一歩一歩登ることで日々の雑事を忘れて瞑想に近い感覚になれることも登山の魅力です」(本人提供)
春の山の魅力は「広葉樹の芽吹きを感じられるところ」だと熱く語る原口さん。「傾斜を一歩一歩登ることで日々の雑事を忘れて瞑想に近い感覚になれることも登山の魅力です」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。原口正治さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

あなたを結婚させたい! オネット&マチコの超実践的婚活道場

税込2,970円/月初月無料投稿頻度:月3回程度(不定期)

大宮冬洋が自分の周囲にいる独身男女に声をかけて引き合わせる、お見合いおじさん活動「オネット」(大宮ネットワーク)の舞台裏をご紹介。オネット会員の匿名のプロフィールやお見合いの様子、成婚&退会者インタビューのほか、チームメンバーの婚活講師マチコ先生による婚活必勝アドバイスもお届けします。また、本連載の購読者は無料オプションとして、会員とのお見合いを希望することもできます。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

大宮冬洋の最近の記事