訪問先で出されたペットボトル、飲みきれないときは持ち帰る?!会社訪問のビジネスマナー
会社訪問をすると、お茶を出していただくことが多いですよね。昨今では、茶器に入れたお茶ではなく、ペットボトルで出されることも増えました。
しかし、このペットボトル、面談や打ち合わせ中にすべて飲みきることはないですよね。全く口をつけないまま、その場が終わってしまった、ということも多々あるはず。そんなとき、持ち帰るべきなのか、置いて帰るべきなのか。あるいは、どちらのケースにせよ、どんなことを言えばいいのか、迷ったことはないでしょうか。
ビジネスマナーは相手への思いやりや敬意を表現したもの。ペットボトルに関しても、こうするのが正解!という明確なものはありませんが、マナーという観点から、心遣いをいただいたことへの敬意をこめた振る舞い方をご紹介します。
「どうぞ」と勧められてから、ふたを開ける
ペットボトルに限りませんが、訪問先で出していただいた飲み物は「どうぞ」と勧められてから口をつけましょう。勧められたら遠慮はせず「いただきます」とひとこと添えて、飲みましょう。会社訪問は、緊張しやすい場面でもありますので、のどがうるおっていたほうが、リラックスできます。
開栓したペットボトルは、持ち帰る
開封した飲みかけのペットボトルは、かばん等に入れて持ち帰りましょう。口をつけたものを置いて帰るのはNGです。「頂戴いたします。」とひとこと添えて、速やかにしまいましょう。
未開栓の場合は、2パターン
扱いに困るのは、全く口をつけず未開栓のままのときですよね。
基本的には、持ち帰ることをお勧めします。
せっかく好意で出していただいたものですので、相手の心遣いを大切にし、ありがたく頂戴しましょう。「お気遣いありがとうございます。せっかくですので、頂戴いたします。」と、ひとこと添えて、かばん等にしまいましょう。
持ち帰るのが困難な場合は、無理せず遠慮するのもありです。
困難な場合とは「かばんに入りきらない」「既にペットボトルを持ってきている」「かばんが重くなってしまう」といったケースです。こういうときも、ありますよね。
遠慮する場合は「せっかくお出しいただいたのに、申し訳ございません。」と言って、ペットボトルをそっと押し戻すしぐさをします。(時世柄、軽くふれる程度にするといいでしょう)
そのとき、相手方に「どうぞ、お持ち帰りください」と言われることもあるでしょう。その場合は、出来る限り持ち帰るか、どうしても困難な場合は「お気持ちだけ、頂戴いたします。ありがとうございます。」と感謝を伝えて、辞退してはいかがでしょうか。
いずれにせよ、もっとも大切なのは、相手の心遣いに感謝することです。ぜひ、心がけてみてくださいね。
マナー・コミュニケーション講師
アカデミー・なないろスタイル
樋口智香子