北海道を中心に全国的に気温が高い1週間 仙台と東京・名古屋・大阪・福岡で夏日も
大きな気温差
令和6年(2024年)4月10日は、低気圧の通過により、ほぼ全国的に雨となった前日とは一変し、大きな移動性高気圧におおわれ、高気圧南側の沖縄で雲が多い他は、全国的に晴天となっています(図1)。
春は、もともと気温の変化が大きい季節ですが、今年は特に北日本を中心に顕著となっています。それも、季節先取りの暑さと、平年並みの気温との大きな気温差となっています。
札幌の最高気温の推移を見ると、2月19日に13.9度と4月下旬並みの暑さのあと急降下し、その後は、高くなって平年並みという日が続いていました(図2)。
そして、3月中旬以降は、平年を上回る日も出現するようになり、4月8日に22.0度と6月中旬並みの暑さとなっています。
しかし、翌9日の最高気温は9.8度と、前日に比べて12.2度も低くなっています。
ただ、低くなって平年並みです。
そして、今後は5月並みの気温の日もある予報となっています。
今週末は東京でも夏日
今週は、大きな移動性高気圧の通過で、札幌だけでなく、ほぼ全国的に晴れて気温が上昇する見込みです(図3)。
ただ、大きな移動性高気圧の南縁に位置する沖縄では、雲が多く、雨の日もありますが、最高気温は25度以上の夏日が続く予報となっています。
そして、14日の日曜日は、仙台や東京・名古屋・大阪・福岡でも夏日となる予報です。
この暖かさで、北日本のさくら開花のペースが速まり、西日本から東日本では、お花見最後も花吹雪、花筏になるかもしれません。
来週の週明けは、西日本から東日本へ低気圧がゆっくり通過する見込みで、これに伴い、雨の範囲が東進しそうです。
先週までの予報では、低気圧による雨のあと、前線が日本付近に停滞して菜種梅雨になるというものでしたが、最新の予報では、低気圧による雨のあとは、再び晴天が続く予報となっています。
今週、そして、来週の後半は、気温が高くて過ごしやすい日が多くなりますので、屋外で楽しんでもらいたいと思いますが、気を付けるのは紫外線です。
紫外線はすでにかなり強くなっていますが、気温が高いといっても真夏の暑さではありませんので、紫外線対策をしないで屋外に長居をしがちです。
知らず知らずのうちに、多量の紫外線をあびてしまうというのが、「紫外線は春に危険」と言われる所以です。
図1、図3、図4の出典:ウェザーマップ提供。
図2の出典:気象庁ホームページとウェザーマップ提供資料をもとに筆者作成。