「ダメ!」の言い過ぎに注意!大人も子どもも「ダメ」のストレスから解放される方法
”大人が変われば子どもも変わる”を信念に発信しています現役保育士です。
お子さんによく言いがちな「ダメ!」。
成長に伴い行動範囲が広がると使う回数も増えてくると思います。しかし、使わなくてもいい場面で使い続けてしまったり、伝え方を間違ってしまうと、お子さんの欲求不満に繋がってしまったり、逆に「ダメ」と言われたことへ興味を持たせてしまったりと悪循環に陥ります。そうなると大人も子どももストレスですよね?
また「ダメ」の連続でお互いに対し信用がなくなってしまったり、知らないうちに「ダメ」のレッテルを張ってしまって何にも挑戦しなくなってしまうことも。
そこで今回は、大人も子どもも「ダメ!」のストレスから解放される「ダメ」を使う適切な場面、「ダメ」を少なくする方法をお伝えいたします。
命の危険、他人に迷惑をかける場面は「ダメ!」
ダメを使う重要場面は
・命の危険を伴う行動を取ったとき(高いところに昇る、熱いもの・刃物など危ないものを触るなど)
・他人の権利を侵害したとき(人のものを取る、横入り、痛い思いをさせるなど)
このような場面では「ダメ」と叱って大丈夫です。
ただ、その際に忘れてはいけないのがその行動をしてはいけない理由の説明、年齢によっては理由を考えさせること。ただ禁止だけしていると「ダメって言われなければやっていい」「怒られなければいい」など、理由が分からず自分で行動を止めることが難しくなります。
この重要な「ダメ」に関しては1歳くらいからしっかり伝えていき、やって良い・悪いの土台を作っていきましょう。
軽い怪我をしそうな場合は、禁止すると逆に「こうしたら自分は痛いんだ、じゃあこうしよう」などと学ぶ機会を失ってしまうので、子どもは怪我をするものと多めに見ることも大切です。
大人都合の「ダメ」は環境を整え対処
命の危険や他人に迷惑をかける以外でも、大人の都合で「○○されたくないからダメ」と言いたくなってしまう。その場合には「ダメ」と言わなくても済む環境を整えましょう。
例えば
・触ってほしくない→届かない場所に置く
・スマホ・タブレットなどデジタルなものを見ないでほしい→見えないところに置き代わりに集中できる遊びを用意する、または長時間見ないように時間制限を設ける
・汚れるからダメ→汚れても大丈夫な服を着ていく、着替えを持っていく
など、環境を整えればお子さんに「ダメ」という回数も減り、大人側も心の余裕ができ、お子さんの行動を寛容な目で見ることができます。
まだ欲求のコントロールができないお子さんも、環境を整えることで「ダメ」と言われずに行動できることが多くなり、好奇心を満たすことができるようになります。
おわりに
よく使ってしまう「ダメ」という禁止を伝える短い言葉。
短くてインパクトがある言葉だからこそ、本当に必要な場面で適切な使い方をすることで、大人と子ども両者のストレスが減っていきます。
お子さんとの関係を良くするため、まず大人側が実践していきましょう。