お土産にも最適!超濃厚な柿餡「柿もなか」凝縮された吉野産の柿の甘味にほんのり柚子を効かせて
ご当地銘菓にはじまり、生の果実を使用した大福に旬の味覚を取り入れた餡を使用した和菓子など、現在果物を使用した和菓子は数えきれないほど流通し、身近な存在となっていますね。
その中でも私が和菓子との相性の良い、というよりも、和菓子との関係性においてやや特殊な果物だと思っているのが「柿・無花果・バナナ」です。こちらの三つはそれだけでも存在感がありますが、ある程度乾燥させて水分を飛ばすことにより、お砂糖の変わりとして、もしくはそれ以上の甘味を発揮することも可能です。
特に柿は、生の状態では糖度が15~20前後に対して、干し柿は40~70(平均60程度)に上昇します。陳腐な言葉になってしまいますが、自然の力は本当に偉大だと思います。
今回はその柿の特性を熟知し、一年を通して柿の魅力を様々な商品で展開なさっている奈良県の「柿の専門」さんから「柿もなか」をご紹介。
なかなかリアルなヘタが!
一見するとやや角が丸い四角い最中ですが、よく見ると柿のヘタがちょこんと。オリジナルの最中種は、真上から眺めた時にまさに本物の柿のように見えるという遊び心が施されています。
香ばしく軽やかな最中の間には、一言では言い尽くせないほどねっとりと濃厚な柿餡がたっぷり!果実なのに果実を超越したような柿餡は、吉野さん富有柿のみをじっくり煮詰めた柿餡。保存性なども考慮され水あめなども使用されていますが、そこを差し引いても十分すぎる甘美…!さらに、ダイス状にカットされた干し柿も混ぜこまれており、そのおかげで風味も歯応えもグンとランクアップ。また、同じく吉野産の柚子をアクセントとして加えることにより、飽きのこない上品な食べ心地に変化。
ある程度日持ちのする最中はひとつたべれば十分という、しっかりとお砂糖の味が効いたあんこが挟まれたものも多々ございますが、柿もなかはもうひとつと封を切ってしまいそうなほど。柿もなかひとつの柿餡には、富有柿が約半分使用されているとのことですので、いかに凝縮されているかを実感。
更に公式サイトでは凍らせて食べるとアイス最中のように、とのことでしたので、凍らせず前日から冷蔵庫にて保管。確かに、より締まった柿餡とひんやりとした口当たりは通常の最中では体験できない感覚…
寒い日が増えてきましたが、温かいお部屋で、そして温かいお茶をご用意して、ひんやり冷たい柿もなかをぜひ経験してみていただきたいと思います。