クラブラウンジって何? 横浜の高級ホテルのクラブラウンジにピッツァ窯がある納得のワケ
ホテルのクラブラウンジ
ホテルのクラブラウンジを利用したことがありますか。
クラブラウンジとは、クラブフロアに宿泊したゲストだけが利用できる特別なラウンジです。それぞれ、エグゼクティブラウンジ、エグゼクティブフロアとも呼ばれます。
1日に数回のフードプレゼンテーションが行われており、自由に食べたり飲んだりできるのが魅力。朝にはこだわりの卵料理などのフード、午後にはスイーツやセイボリー、夜にはお酒や酒肴から本格的な料理までが楽しめるのです。クラブラウンジでチェックインやチェックアウトも行えるので、快適に過ごせます。
高級ホテルであれば備えていることが多く、他のホテルと差別化できる要素となっています。
クラブインターコンチネンタル ラウンジ
どのホテルにも魅力的なクラブラウンジがありますが、今注目したいのが、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルのクラブラウンジ「クラブインターコンチネンタル ラウンジ」。
28階にあったクラブラウンジが、ロビーのある2階へと移設され、2021年10月1日にオープンしました。オープンしてから間もないですが、早速評判になっているのです。
ちなみに、28階のクラブラウンジがあった場所は、引き続きクラブフロア宿泊者だけのためのミーティングスペースおよびサロンとして利用できます。
1日3回のフードプレゼンテーション
この「クラブインターコンチネンタル ラウンジ」の特長は、1日に3回行われているフードプレゼンテーション。
・朝食 7:00~11:00
卵料理、焼き立てパン、サラダ、フルーツ
・アフタヌーンティー 14:00~17:00
スイーツや軽食、紅茶やコーヒー
・カクテルタイム 17:00~21:00(ラストオーダー20:30)
カクテル、ワインやビール、ソフトドリンクなどの飲み物やオードヴル(〜19:00)
※12歳以下のゲストは利用できない
それぞれのフードプレゼンテーションがどのような魅力を携えているのか、詳しく紹介していきましょう。まずはチェックイン時に体験できるアフタヌーンティーから。
アフタヌーンティー
最初にノンアルコールのウェルカムドリンクが提供され、その後にオーセンティックな2段のティースタンドが運ばれてきます。
上段にはモンブラン、フルーツタルト、パート・ド・フリュイ、ボンボンショコラ、イチゴのロールケーキ、チョコレートが美しく並べられており、下段には本日の一品、サンドイッチといったセイボリー。スコーンとジャム、クロテッドクリームは別のお皿で添えられます。
館内のレストランで提供されているものと同じスイーツもあり、本格的なものばかり。これだけの内容であれば、通常のホテルのアフタヌーンティーに匹敵する内容です。それがクラブラウンジで楽しめるのは喜ばしいことでしょう。
アフタヌーンティーをゆっくり味わっている間にチェックインが行われるので、レセプションに長時間並ぶといったストレスも全くありません。
カクテルタイム
夕方からはカクテルタイムとなっており、フードやアルコールドリンクをいただけます。お酒が用意されていることもあって、12歳以下は利用できません。どれもブッフェ台に置かれていて自由に取ることができます。
特筆するべきアルコールドリンクは、月替りとなっている2種類のクラフトビール。10月のクラフトビールは、横浜にある「スプリングバレーブルワリー 豊潤496」と岩手県の「いわて蔵ビール みちのくレッドエール」でした。キリン一番搾りのビールサーバーも常時置かれています。
スパークリングワイン1種、白ワイン2種(ソーヴィニヨン・ブランとシャルドネ)、赤ワイン2種(カベルネ・ソーヴィニヨン主体とピノ・ノワール)に加えて、リキュール類も豊富。カクテルのレシピが用意されているので、色々なカクテルをつくってみるのも楽しいでしょう。
フードの目玉は本格的な3種類の日替わりピッツァ。大理石の調理板の上で生地がつくられ、具材がのせられ、オーブンのピッツァ窯で焼かれます。ピッツァが目の前でつくられるクラブラウンジなど、他にはないでしょう。
グラスの冷菜やバーニャカウダー、生ハムやチーズといったお酒のつまみはもちろん、耐熱性の高いクッキングラップ「カルタファタ」によるアヒージョやパイ包み焼きもあり、ブッフェながらも熱々のまま味わえます。食べ応えがある本格的なメニューばかりであるといえるでしょう。
朝食
朝食ではブッフェ台に置かれたフードの他に、3種類の世界の卵料理、3種類のモーニングスイーツの中から、それぞれ1品ずつを選ぶことができます。
「野菜とチーズのミックスオムレツ」はたっぷりの野菜とチーズがとろっとしたオムレツ。「トマトと挽肉のシャクシュカ」は挽肉の上に目玉焼きがのせられたイスラエル料理です。どちらにもベーコンとソーセージが付け合わされています。
「ブリュッセルワッフルメープルシロップ」はサクサクとした食感が印象的で、「ブリオッシュのフレンチトースト・山手元町アメリカ山のピュアハニー」はふっくらとしていながらも、しっとりとした舌触り。どちらともバニラアイスクリームとクリームシャンティ、ミックスベリーソースが添えられています。
朝食に欠かせないパンも充実。ハード系のパンからクロワッサン、ペストリー類、さらにはピッツァ窯で温めてもらえるパニーニや自家製パンでつくる日替わりサンドウィッチも人気です。
クラブラウンジが移設された背景
「クラブインターコンチネンタル ラウンジ」のフードプレゼンテーションでは、ピッツァ、クラフトビール、モーニングスイーツ、パニーニなど他では体験できないメニューばかり。オープンキッチンなので迫力も満点です。
では、どのようにして、これだけのフードプレゼンテーションができあがったのでしょうか。
実はこの「クラブインターコンチネンタル ラウンジ」がある場所は以前、イタリア料理「ラ ヴェラ」というレストランでした。1991年8月20日にホテル開業と同時にオープンし、多くのゲストから支持された人気店。アラカルトやコース料理、ランチブッフェと、様々なスタイルでイタリア料理を提供し、ワインのイベントも大好評でした。
もともとコロナ前から、「クラブインターコンチネンタル ラウンジ」の満足度をより高めたいという思いがありました。ただ、28階ではスペースの関係から拡張が難しかったといいます。
そこで、「クラブインターコンチネンタル ラウンジ」を360平方メートルもの広さを有する「ラ ヴェラ」に移設することにしたのです。2021年9月26日に「ラヴェラ」がクローズし、10月1日からクラブラウンジへ生まれ変わることとなりました。
このような背景があったので、「クラブインターコンチネンタル ラウンジ」には、ピッツァ窯が備えられ、ブッフェ台があり、しっかりとしたキッチンが設けられているのです。「クラブインターコンチネンタル ラウンジ」はまさにレストランそのものなので、おいしい料理が味わえるのも納得のことでしょう。
みなとみらいの遊覧も
クラブフロアに宿泊しているゲストには、おいしいフードやドリンクを楽しめる以外にも特典があります。ホテル専用のクルーズ船「ル・グラン・ブルー」のみなとみらいクルーズ(1,200円)に、滞在中は700円で乗船できるのです。
クルーズ船はホテル前の「ぷかりさん橋」から発着し、大観覧車や日本丸、赤レンガ倉庫、大さん橋の前など、みなとみらいの運河を遊覧します。昼と夕方に運航しており、それぞれで全く異なるみなとみらいの景色を楽しめるのも魅力です。
「クラブインターコンチネンタル ラウンジ」で朝から晩まで食事を楽しみ、「ル・グラン・ブルー」でみなとみらいを遊覧すれば、他では体験できない素晴らしい思い出が紡がれるのではないでしょうか。