福岡・中洲の老舗菓子店「石村萬盛堂」渾身の本店限定スイーツが話題に♪冷たくふわふわな食感が面白い
旅行に出かけると、やはり気になるのは現地のご当地グルメや銘菓。美味しいものがたくさんあるまちとして人気の高い福岡市・中洲には、たくさんの老舗や有名店が軒を連ねています。今回訪れた「石村萬盛堂 本店」さんは、100年以上続く菓子の老舗として有名なお店。日本の菓子文化の中に“マシュマロ”の存在を確立させた立役者が作るユニークなスイーツが近年SNSで話題となっているので、さっそくチェックしに行ってきました。
「石村萬盛堂 本店」ってどんなお店?
「石村萬盛堂」さんの本店があるのは、福岡市営地下鉄空港線中洲川端駅から徒歩3分くらいのところ。1905年(明治38年)に誕生した同社はまもなく創業120年を迎える老舗。自社で製造した菓子を皇室へ献上したことがある格式の高い菓子店として、全国各地からファンが訪れる福岡市内屈指の名店となっています。
明治時代から続く歴史ある菓子店の内観は、創業から現在までの歴史を知ることができる懐かしい宣伝ポスターが飾られた、見ているだけでもワクワクするようなデザインとなっています。現在ではその内容は多様化していますが、「ホワイトデーにマシュマロを贈ろう」と日本で初めて提唱したのが同店。その逸話から、同店の看板商品は「マシュマロ」であることがわかります。
皇室へ献上された自慢のお菓子「献上鶴乃子」
同店の看板商品として有名な「鶴乃子」。ふわふわのマシュマロに餡を詰めたこの銘菓の誕生は、同店が鶏卵素麵を製造していたことに由来します。鶏卵素麺の製造時に余った卵白をマシュマロにして販売することで食品の無駄を省くそのアイディアは、SDGsが主流となっている令和の時代を先取りしているかのようですね。前述した皇室献上菓子は、この鶴乃子を献上品仕様にしたもの。皇室へ献上するお菓子と同じものを店頭で購入できるなんて、思わず贅沢な気持ちになりそうですよね!
夏に食べたい新感覚のひんやりスイーツ「つるのこのこ」
一通り店内を見学したところで、今回の目的のものをオーダーすることに。先ほどご紹介した鶴乃子の進化系ともいえる「つるのこのこ」は、ここ石村萬盛堂の本店でしか食べることのできない注目スイーツです。購入する際は、店舗の一角にある専用カウンターでオーダーと支払いを済ませましょう。
店内には待合スペース兼イートインスペースがあり、ここで購入した商品の受け取りを待機したり、飲食をしたりできるようです。
待つこと5分ほど。オーダーが入ってからひとつひとつ手作りされる「つるのこのこ」は、テイクアウトOKなソフトタイプのカップに入って提供されます。商品自体も容器も真っ白で、上部にぽっこりと浮かぶ真ん丸な生マシュマロのユニークなフォルム。これは、思わずカメラを向けたくなるビジュアルです。
ふわふわ食感の層にスプーンを入れると、カップの中にはたっぷりとバニラアイスクリームが♪最下層部にはしゅわしゅわ食感のメレンゲが入っているので、各部分を味わったあとは軽くかき混ぜながら美味しくいただきましょう。
また、この「つるのこのこ」のお供は、福岡県の特産品・八女茶を販売している茶店「光安青霞園」のオリジナルブレンド茶がおすすめ!煎茶と冷茶から選ぶことができ、「つるのこのこ」とセットでオーダーすると少しお得になります。ぜひあわせて試してみてくださいね!
100年の歴史を感じる専門店のマシュマロ
「つるのこのこ」を食べ終えたあとは、家族へのお土産を購入した筆者。やはり外せないのは、看板商品の「鶴乃子」でしょう。
自分用には、4種類のフレーバーが展開されているカジュアルなマシュマロをチョイス。今回は「コーヒー」と「チョコミント」の2種類のフレーバーを購入してみました。帰宅後さっそく食べてみたのですが、マシュマロのふわふわとした食感はもちろんのこと、口に入れた瞬間とろけるようなやわらかさとコーヒーやチョコミントの美味しさをしっかりと感じられる濃厚なフレーバーに思わず感激してしまいました♪このマシュマロは個装されているので、ばらまき土産としても使えそうです。
「石村萬盛堂 本店」の詳細情報
あまりのリアルさにびっくり!間仕切りに張り付いた食品サンプル
帰り際に見つけたのは、パーティションに張り付いたとてもリアルな食品サンプル!これは塩豆大福のサンプルなのですが、そのままアクリル板からはがして食べたくなりそうなほどに本物そっくりで、思わず二度見してしまいました(笑)。みなさんもぜひ現地で、このリアルさを確認してみてください。そして、今回紹介した「つるのこのこ」も、ぜひ試してみてくださいね!