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仕事がはかどる! シングルタスクの驚くべき効果と今日からできるタスク管理法

保育士ごんちゃん保育士/チャイルドカウンセラー

こんにちは!保育士ごんちゃんです。

「無理しない育児」をモットーに、保育士として地域の子育て支援事業に従事しながら、オンラインでも育児に関する情報発信をしています。

そして私も現役の子育て世代で、3人姉弟の育児に日々奮闘しています。

今回はマルチタスクの私が最近思うことについてまとめてみたいと思います。

マルチタスクはあまり良くない?

あなたは仕事や家事、日常でやらなければならないことを進める時に、「1個やって、次に1個」というようにシングルタスクで進めていくタイプですか?それとも「あれもやりながら、これもやって」というように同時に進めたくなるマルチタスクで進めていくタイプですか?

私はバタバタしている時でもシングルタスクで1個1個進めていくよりは「あれもやらないと、これもやらないと」とできる限り同時に色々なことを進めてしまおうとするマルチタスクタイプです。

一般的に、男性はシングルタスクに長けていて、女性はマルチタスクに長けていると言われますが、これは元をたどれば原始時代に遡るそうなんです。

特に育児をしていると、マルチタスクだらけじゃないですか? ご飯を作りながら子どもの相手をして、洗濯を回しながらあれをして・・・と色々ありますよね。

だから、私たちの日常生活はマルチタスクで進めているように感じる場面は多いと思います。 しかもなんだか、マルチタスクで進めた方が効率が良く感じませんか

でも実際は、脳の仕組み自体がマルチタスクには向いておらず、脳に与えるストレスも大きく、集中力の低下や物忘れにも繋がるそうです。

こうして脳にストレスがかかっていたりキャパオーバーでずっと何かをしている状態というのは、私がうつ病を発症する前がまさにその状態でした。

やりきれないほどのタスクを抱えて、全て同時進行でやっているので、そういう時に限ってやる気が出ずミスが続いたり、やるべきことがあるのに取りかかれなかったりします。でもそれは、本人の気力や能力のせいではなく脳の疲労のせいとも考えられるんです。

また「人間の脳はマルチタスクができない」と証明されている研究データもいくつかあって、マルチタスクをする人はタスクを1つずつこなすシングルタスクの人よりも40%も生産性が下がったり、うつの発生率も増加する傾向にある研究結果も紹介されています。

ですので私ももう少し工夫して、1個1個進めることができた方がいいのかな?と思うようになりました。

あとは性格的なところもあると思っていて、 割と1つのことを終わらせてからでないと次に進めないタイプだと「シングルタスクでじっくり進めていく」というのがあまり意識せずにできる人もいますよね。私の場合は結構気が散りやすくて、「あれも気になる、これも気になる」となりやすいので、余計マルチタスク化してしまいます。

だから1個1個片付けていく方が集中力も続くし、マルチタスク化してしまうと日常生活でも仕事でも「結局全然進んでない」みたいなことが起こりがちなんです。

オススメのシングルタスク管理法

長年マルチタスク派で生きてきた私ですが、最近はシングルタスク化することによってより多くのタスクを焦りなく進めることができるようになりました。

私は普段在宅で仕事をすることも多く、在宅ワーク歴は6年目ほどになるのですが、多くのタスクを抱えて常に焦っている状態が続いていました。

しかし、この方法を取り入れたことによって以前よりタスク量は増えているにも関わらずメンタルが安定して焦ることもなく多くのタスクをこなせている感覚になっています。

<シングルタスクを極める!15分チャレンジ>

①まずタスクを思い浮かぶ順にどんどんと箇条書きにして書き出す

(私はAppleユーザーなので、純正のメモアプリの「チェックリスト」機能を使っています。)

②そのタスクを片付けたい順に並び替える

③このタスクに取り組む!と決めた時間に15分のタイマーをかけてその作業に集中する

④15分経ってその集中度などを振り返り次の15分にいかす

この15分チャレンジのいいところは、9:00〜9:15はこのタスク!のように時間割でスケジュールするのではなく、順番にこなすとは決めるものの時間割にはせず、タスクに取り掛かる時から15分を測って取り組むところです。

15分というのは24時間の約1%。ですから1日のうちに何度も取り組むチャンスがあります。うまくいってもいかなくても、次に次にと改善しながら進んでいきやすいのもいいところです。

時間割で立てるスケジュールは、その通りに進む場合は達成感が得られていいのですが、その通りに進まないときのストレスがかなり大きいですよね。

一方、今を起点に15分取り組む方法であれば、どんな時間からも取り組めますし、育児をしながらなど先の予定が予定通りいきにくい状況の人でも取り組みやすいです。

私はこの方法を取り入れたことによって、マルチタスクであれもこれもやろうとする癖がなくなり、ひとつひとつ確実にこなしていけるようになりました。

またこれによって、あれやこれやと気が散りやすかったところが、集中して多くのタスクをこなせるようになったように感じています。

あなたはどっち?

あなたは、シングルタスクで1個1個積み上げていくタイプですか?それともマルチタスクで色々なことを一気にやりたいタイプですか?

一人ひとりに「自分はこういう傾向だ」というのはありますよね。ここまで読んでくださった方の中にはママさんも多いと思いますが、どうしてもマルチタスクになりませんか?特に家事も、どうしても一気にあれこれやっちゃいたくなるものです。

でも私はシングルタスク化と15分チャレンジを取り入れたことで、マルチタスク派だった時より多くのタスクをこなせている感覚になりました。

毎日タスクに追われている!という方はぜひ一度試してみてくださいね!

<SNSでも子育てに関する情報発信をしています>
Instagram ー 子育ての体験談や保育に役立つ情報などをイラストを交えて投稿中! 
Voicy   ー 「無理しない育児」をテーマに子育てのことを音声配信中!

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

保育士/チャイルドカウンセラー

国立大学で子どもの自立支援について研究中の子育て支援保育士。九州大学教育学部卒。2019年2月に女の子、2021年11月、2023年10月に男の子を出産した3児の母。HSP(Highly Sensitive Person)の気質を持ち、人生で2度のうつ病を経験。現在はがんばりすぎるのをやめて「無理せず自分らしく」がモットー。育児のお役立ち情報やライフハック、子どもと楽しく過ごすための遊び心などを発信。

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