元メジャーリーガーのNPB監督は、高津臣吾が何人目?
東京ヤクルトスワローズの監督に、高津臣吾が就任した。高津はヤクルト/東京ヤクルトで286セーブを挙げ、2014~16年は投手コーチ、2017~19年は二軍監督を務めていた。また、ヤクルト時代(1991~2003年)と東京ヤクルト時代(2006~07年)の間には、メジャーリーグのシカゴ・ホワイトソックスとニューヨーク・メッツで投げた。
来シーズンの日本プロ野球には、メジャーリーグでプレーした監督が3人揃う。アレックス・ラミレス(横浜DeNAベイスターズ)、井口資仁(千葉ロッテマリーンズ)、そして、高津だ。
ラミレスは、1998~2000年にクリーブランド・インディアンズとピッツバーグ・パイレーツで計12本塁打を記録した。井口は、2005~08年にホワイトソックス、フィラデルフィア・フィリーズ、サンディエゴ・パドレスでプレー。メジャーリーグ1年目の2005年は、高津とチームメイトとして――夏に高津が解雇されるまで――過ごした。この年、ホワイトソックスはワールドシリーズで優勝した。
彼らの前にも、元メジャーリーガーの監督はいた。井口はそのうちの一人、ボビー・バレンタイン監督の下でプレーした。2009年の千葉ロッテがそうだ。当時の井口は、日本復帰1年目。バレンタインは、この年限りで退任した。
福島レッドホープスで監督を務める岩村明憲も、元メジャーリーガーだ。2007~10年にタンパベイ・デビルレイズ/レイズ、ピッツバーグ・パイレーツ、オークランド・アスレティックスでプレー。こちらは、ヤクルト/東京ヤクルトで高津とチームメイトだった。
なお、トレイ・ヒルマン、レオン・リー、テリー・コリンズは、監督として日本プロ野球の球団を指揮したが、元マイナーリーガーであって、元メジャーリーガーではない。ただ、ヒルマンとコリンズは、バレンタインと同じように、メジャーリーグの球団でも監督を務めた。レオンの兄レロンとレオンの息子デレクは、元メジャーリーガーだ。デレクは一塁手としてゴールドグラブを3度受賞。2005年はナ・リーグ1位の打率.335、199安打、50二塁打、OPS1.080を記録し、46本塁打は、後に東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーするアンドルー・ジョーンズ(51本)に次ぐ2位にランクインした。