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38歳。女性医師。「相手の気持ちを察しよう」とし過ぎるのが私の短所です~おみおじリポート(101)~

大宮冬洋フリーライター
関西出身で東京在住。頂上から富士山が見える山に登ったときの写真です。(本人提供)

自分をしっかり持っていて、相手にも合わせられる。相手選びの幅が広がります

※2022年1月11日追記:堀川さんはオネット外で出会いがあり、真剣交際に入ったという連絡がありました。当然ながらお見合い申し込みを停止しています。ご了承ください。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

「自分をしっかり持っていて、相手にも合わせられる。その雰囲気が伝わってきます。堀川さん、いいですね!」

 マチコ先生が興奮気味に評するのは、東京都内で医師をしながら専門分野の知識を高めるために大学院にも通っている堀川祐子さん(仮名、38歳)。社会人にとっての軸は職業なので、医師として前向きに働いているだけで「自分をしっかり持っている」と言えると思います。

 オネットではすでに結婚カップル5組と婚約カップル2組を輩出しています。特徴的なのは女性が長く働き続けられる仕事に就いていること。いわゆる「バリキャリ」ではなくても、手に職をつけて実績を積んでいるのです。すると、相手の男性を収入などの条件だけで選ぶ必要がなくなります。相性の良さを最重視して、2人で支え合いながら新しい生活を作っていくことができるのです。

料理は好きだけど得意ではないと謙遜する堀川さん。カムジャタン、十分に美味しそうです。(本人提供)
料理は好きだけど得意ではないと謙遜する堀川さん。カムジャタン、十分に美味しそうです。(本人提供)

登山や婚活で気づいたこと。人が好きだからこそ、私は臨床の道を歩んでいる

 長女だけど実家のある大阪に戻る必要はないという堀川さん。「おかげさまでどこでも働ける仕事なので、住む場所は結婚相手に合わせることもできます」と遠慮がちに明言しています。堀川さんの長所であり短所は、相手に合わせすぎてしまって自分を出せなくなることにあるようです。

「私の分野は患者さんの完治は難しいので、ご本人やご家族の話をちゃんと聞いて、望ましい落としどころを一緒に探っていくことが必要です。私は『相手の気持ちを察しよう、本当の希望をわかりたい』という性格なのでこの仕事は向いていると我ながら思っていて、やりがいも感じます。察し過ぎるところは短所でもあるのですが……」

 そんな堀川さんですが、東京での一人暮らしで医局や職場以外での人間関係も増えて、いろいろと自己発見ができているようです。自分というのは他者を通じてしか見えないものですよね。

「結婚したいな、とはっきり思えてきたのはこの1年ほどです。今までは自信がなくて、『自分は人とずっと一緒にいると疲れてしまう』などと思っていたのです。でも、山登りや婚活など、仕事以外で人と交流することが増えて、意外と人が好きな自分に気づいたからです。考えてみれば、人が好きだからこそ研究ではなく臨床の道を歩んでいるのだと思います」

手作りのローストビーフ丼。炭水化物よりたんぱく質が多めです。(本人提供)
手作りのローストビーフ丼。炭水化物よりたんぱく質が多めです。(本人提供)

相手がいろいろしてくれると恐縮してしまい、自分を出すことができなくなりました

 行動力のある堀川さんは婚活を始めています。この1年間で2人の男性とデートを何度かしたようです。友だちの紹介であったほうの男性は、「誠実で優しそう。チャラチャラしていない」という堀川さんが求めるタイプだったのですが、真剣交際には至らずにおわってしまったとのこと。なぜ?

「恋人や結婚相手になる以前に友だちになることができませんでした。共通の友だちがいるときは話が弾んだのですが……。いろいろしてくれようとすることに恐縮してしまい、自分を出すことができなくなりました。私が未熟だったのが原因だと思っています」

 人として好きになる前に男性からグイグイと来られると、恐怖感や罪悪感を持ってしまう女性は少なくありません。経験豊富とは言えない堀川さんも相手を適当になだめながら見定める余裕はなかったようです。この点に関しては「問題ない」とマチコ先生は力強く断言します。

「自分を出せる人に出会うためには、ある程度の人数と会っていく必要があります。慣れも大切だからです。オネットの男性とのコミュニケーションに関しては私が間に入ってフォローできるので安心してください」

自己表現が苦手だという堀川さん。婚活を通して少しずつ自分を出せるようになりました。(本人提供)
自己表現が苦手だという堀川さん。婚活を通して少しずつ自分を出せるようになりました。(本人提供)

初日から「この人とは話が合う!」とびっくりするような出会いはまずありません

 マチコ先生の言う「ある程度の人数」とは、3人以上10人未満が目安です。堀川さんはすでに何人かの男性と会っているようなので、オネットでは5人ぐらいとお見合いすれば十分だと思います。

 いずれにしても初日から「この人とは話が合う!」とびっくりするような出会いはまずありません。お互いに緊張していますからね。あまり話し上手すぎる相手はむしろ警戒したほうがいいかもしれません。

 でも、何度か会っていくうちに「同じ言葉で話している」と感じられることが増えていく相手が見つかります。いつの間にか、その人の前では伸び伸びと話せている自分に気づくのです。それが結婚の相性ではないでしょうか。

 こうした嬉しい変化は結婚後も続きます。最終的には「あ・うん」の関係で穏やかに過ごせる老夫婦になることでしょう。堀川さんの婚活をしっかりとお世話したいと思います。

※文中の受けオネット会員は仮名です。堀川さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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